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2001年4月の日記

● 4月24日
 良く晴れました。火星がアンターレスから少しずつ離れて順行し、今いて座との中間でいよいよ赤く輝いています。
 春にしては透明な大気で、60cm反射鏡による一連の彗星撮影を終えてから夜明けまでの約1時間、12cmの双眼式コメットシーカーで東天の捜索を行いました。久々にアンドロメダ座のM31を東北の超低空にボーッと捉えました。
 午前4時過ぎにはもう白い大気です。
 薄明の中金星が10度ほどに昇ってきました。明るい!!

● 4月20日
 4月20日に渡辺浩太郎氏から33333をヒットしたとのメールが届きました。関勉のホームページでは5000件毎に記念品を差し上げていますが、3が5つ並ぶ数字も珍しいので近く渡辺氏には拙者『未知の星を求めて』にサインして記念品としてお送りします。住所をお知らせください。
 実はその理由として『3』がたくさん並ぶ地名と言うのが高知市にあるのです。有名なはりまや橋の近くを流れる江ノ口川の中に東経133°33’33”3。北緯33°33’33”3という面白い場所があって、30年程昔に高知ロータリークラブが記念碑を建て、”地球33番地”として多くの人に知られるようになりました。実際の場所(3と3の交点)は塔から30m北の川の中にあります。
[地球33番地表示塔]

● 4月19日
 芸西の第2観測室(彗星捜索室)で星野写真を撮っていたら北の空にくれない色の雲が浮かんでいることに気づきました。この光は1時間ほどでゆっくりと東に移動しましたが、やはり北斗七星の中でした。ふつう雲は白く光るものですが、なぜ赤いのか?まさか中緯度で見られるオーロラではありますまい。昔伊野町の波川という所に弘田雪さんというお年寄りが住んでいられて、星のことで文通したことがあります。その人が明治時代に北の四国山脈の空にオーロラらしい紅気を見た話をしてくださいました。
 写真は24mmレンズで30分。フィルムはスペリア400です。
[北斗七星に発生した赤い雲]
(ディスプレイを明るく調整すると雲が浮かび上がります)

● 4月3日
 月が明るいのですがC/2001 A2が増光しているらしいので天文台にやってきました。半月が少しふくらんだ月ですが意外に空が明るくて、彗星は20cm屈折60Xでかろうじて存在が分かりました。眼視では10.5等の3′です。もう少し明るくなるかもしれません。
 天文台の丘は花盛りで、下の駐車場付近は花見用の赤いボンボリが沢山吊り下げてありましたが、火曜日でもありますし寒いので一人の客も来ていませんでした。



Copyright (C) 2001 Tsutomu Seki. (関勉)