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佐藤裕久
投稿日時: 2021-12-8 20:13
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2574
オンライン
国立天文台 メールニュース No.233

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 国立天文台 メールニュース No.233 (2021年12月8日発行)
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国立天文台の研究成果やイベント、注目したい天文現象などを、メールでお届けする不定期発行
のニュースです。どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

◇もくじ-------------------
・お知らせ:理科年表 2022 刊行
・お知らせ:GALAXY CRUISE:1カ月で1000個分類しようキャンペーン
・天文現象:12月中旬、ふたご座流星群が活発に
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▼お知らせ
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■理科年表 2022 刊行

 『理科年表』(国立天文台編)は、暦、天文、気象、物理/化学、地学、生物、環境の7部門から
なる科学全般を網羅したデータブックです。その2022年版が刊行されました。
 暦部では、惑星の等級算出方法を改訂、トピックスで詳細を解説しています。
 天文部では、国際的な共同観測体制が整い、続々と成果を上げている重力波について、項目を新設
しました。トピックスでは、「小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星リュウグウ探査」で採取さ
れたサンプルの初期分析成果について解説しています。
 気象部では平年値を10年ぶりに大改訂、物理/化学部や地学部でも最新の知見や観測に基づいて
データを更新しています。生物部では「ゲノム科学が解明するホモ・サピエンスの進化」で古代人
のDNA解析から浮かび上がった人類の進化について解説、環境部では「東日本大震災から10年 ―
ゲノム・コホート研究の現状―」で東北メディカル・メガバンク計画で行われてきた未来型医療研究
について解説しています。

 理科年表は多数の研究機関の協力の下に国立天文台が編さんする、日本で最も信頼されている
「自然界の辞典」です。大正14(1925)年に創刊されましたが、第2次世界大戦中に休刊していた時
期があり、今号が第95冊となります。創刊号から最新号までのデータを集録した『理科年表プレミアム
 個人版』もぜひご利用ください。

 また、環境データに特化した『環境年表 2021-2022』(国立天文台編)も刊行されました。「巨大
衛星網(メガコンステレーション)による天文学研究や生態系への影響」では、天体観測にとって深
刻となっている巨大衛星網の影響について解説しています。

 理科年表オフィシャルサイトでは、これまでのトピックスやその後日談を順次掲載しています。
『環境年表 2021-2022』の関連データや、授業に活用するためのワークシートなども公開していますの
で、ぜひご活用ください。

▽理科年表オフィシャルサイト
 https://www.rikanenpyo.jp/


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■GALAXY CRUISE:1カ月で1000個分類しようキャンペーン

 「GALAXY CRUISE(ギャラクシークルーズ)」は、市民の力を借りて、すばる望遠鏡が捉えた多数の
銀河の形を調べ、その分類を進める「市民天文学」プロジェクトです。
 広大な範囲にわたって観測した画像には、他の銀河とすれ違ったり衝突したりした際に、形が大きく
変わってしまった「衝突銀河」が多数写っています。その形の特徴を調べ、こういった衝突銀河がどの
くらいあるかを数えることは、銀河の生い立ちをひも解き、その多様性の謎に迫ることにつながります。
 この銀河の分類を集中的に進めることを目的にしたキャンペーン「1カ月で1000個分類しようキャン
ペーン」を、今年も年末年始に開催します。期間は、2021年12月11日から2022年1月10日までの1カ月間
です。この期間に分類を進めると、画面にあるイラストが表示され、100個、300個、1000個分類するご
とに、そこに「すばる望遠鏡」が完成!さらに、2022個の銀河を分類すると、このすばる望遠鏡になに
か変化が……?
 年末年始休暇や冬休みの期間中には、このキャンペーンに参加して、銀河の分類を楽しみながら天文
学者と一緒に銀河の謎に挑戦してみましょう。

▽GALAXY CRUISE
 https://galaxycruise.mtk.nao.ac.jp/

▽あなたも天文学者! 研究者とともに銀河の謎に挑戦
 「GALAXY CRUISE」サイトを公開
 https://www.nao.ac.jp/news/topics/2019/20191101-prc.html


▼天文現象
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■12月中旬、ふたご座流星群が活発に

 毎年12月中旬には、三大流星群の一つである「ふたご座流星群」が活発に活動し、ふだんよりも多く
の流星が見られます。
 ふたご座流星群の流星が最も多く出現すると予想されているのは、今年は12月14日頃です。ただ、こ
の頃は上弦を過ぎた月が夜空を明るく照らすため、月が沈む未明から明け方までの時間帯に観察するの
がお勧めです。
 12月13日の夜から14日の明け方にかけてと、14日夜から15日明け方にかけての2夜は、とくに多くの流
星が見られると予想されています。14日未明(13日深夜過ぎ)に月が沈んでからの時間帯に見られる流星
が最も多く、夜空が暗い場所で観察した場合の流星数は、1時間当たりおよそ30個から40個程度と予想さ
れます。
 流星はふたご座の方向にだけ現れるのではなく、空全体に現れますので、できるだけ空を広く見渡すよ
うにして観察しましょう。
 今年のふたご座流星群については、国立天文台ウェブサイトの「ほしぞら情報」を、流星群についての
詳しい解説は、基礎知識の「流星群」をご覧ください。

▽ふたご座流星群が極大(2021年12月)
 https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2021/12-topics02.html
▽流星群
 https://www.nao.ac.jp/astro/basic/meteor-shower.html


◇編集後記-----------------
理科年表、ふたご座流星群、という話題を並べていると、あっという間に年の瀬がやってきます。2021年
も行動制限を余儀なくされた年でしたが、そろりそろりと薄氷を踏むがごとく、世の中も少しずつ日常を
取り戻しつつあるようです。来年は安全な生活が送れる年になりますように、流れ星に願ってみましょうか。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2021年12月8日

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 » 国立天文台 メールニュース No.233 佐藤裕久 2021-12-8 20:13

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