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佐藤裕久
投稿日時: 2022-9-28 22:25
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2559
オンライン
国立天文台 メールニュース No.239

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 国立天文台 メールニュース No.239 (2022年9月28日発行)
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国立天文台の研究成果やイベント、注目したい天文現象などを、メールでお届けする
不定期発行のニュースです。どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

◇もくじ-------------------
・研究成果:天の川銀河の変動の歴史をシミュレーション研究が解き明かす
・話題:ハワイ島マウナケア「星空ライブカメラ」の設置・運用についての協定
・お知らせ:「三鷹・星と宇宙の日2022」を開催(10月28日、29日)
・お知らせ:「大学共同利用機関シンポジウム2022」を開催(10月16日)
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▼研究成果
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■天の川銀河の変動の歴史をシミュレーション研究が解き明かす

 私たちが住む天の川銀河は、数千億もの恒星が集まり円盤のような形状になってい
ます。
 その円盤の中心部には、恒星が約3万光年にわたって棒状に集まった構造が存在する
ことが、さまざまな観測から分かってきています。しかし、この棒状構造がいつ頃形
成され、どのように進化してきたのか、その変動の歴史は明らかになっていません。
 国立天文台の天文学専用スーパーコンピュータ「アテルイII」が、天の川銀河で実
際に起こっている物理過程を考慮した銀河進化のシミュレーションを可能にしました。
その結果、中心部の棒状構造の形成や進化の解明に、大きく近づくことができたのです。
(2022年9月9日発表)

▽スーパーコンピュータが見つけた天の川銀河の変動史を知る鍵
 https://www.cfca.nao.ac.jp/pr/20220909


▼話題
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■ハワイ島マウナケア「星空ライブカメラ」の設置・運用についての協定

 国立天文台と朝日新聞社は、「星空ライブカメラ」の設置・運用についての協定を、
2022年9月13日に締結しました。
 この「星空ライブカメラ」は、ハワイ島マウナケアのすばる望遠鏡の山頂施設に設
置されていて、YouTube朝日新聞宇宙部チャンネルで24時間ライブ配信が行われていま
す。2021年4月から試験運用が続けられていますが、安定した運用ができる見通しが
ついたことから、このたび本格運用を開始し今後のさらなる発展を目指すことになり
ました。
 「星空ライブカメラ」では、試験運用のあいだも珍しい天文現象が捉えられていて、
科学的研究に結びついた例もあります。チャンネル登録者数は5万を超え、多くの人の
注目を集めています。
 夜間は研究者など限られた人しか立ち入りができないマウナケアの山頂。その上に
広がるすばらしい星空が、この「星空ライブカメラ」を通じて世界中の人々が楽しめ
るようになったのです。

▽星空ライブカメラ(YouTube朝日新聞宇宙部)
 https://youtu.be/eH90mZnmgD4

▽星空ライブカメラ設置・運用の協定を朝日新聞社と締結
 https://www.nao.ac.jp/news/topics/2022/20220913-subaru.html


▼お知らせ
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■「三鷹・星と宇宙の日2022」を開催(10月28日、29日)

 国立天文台三鷹キャンパスの特別公開「三鷹・星と宇宙の日2022」を、10月28日、
29日に開催します。10月28日はオンライン講演会を、29日は三鷹キャンパスを会場に
開催するほかオンラインでの開催も予定しています(注)。
 例年、「三鷹・星と宇宙の日」の目玉となっているメイン講演会、今年のテーマは
「時と天文学」です。10月29日にYouTubeライブにて配信する予定です。また29日は、
三鷹キャンパス内の観測施設や実験施設の公開、最新の研究成果の紹介、ミニ講演や
工作などの体験イベントを開催する予定ですが、入場人数を制限する都合上、事前に
参加のお申し込みが必要となります。
 詳しくは、特設サイト「三鷹・星と宇宙の日2022」をご覧ください。

 ◆三鷹・星と宇宙の日2022 開催概要
 ・日時:
   2022年10月28日(金)19:00-20:00(オンライン講演会の開催のみ)
   2022年10月29日(土)10:00-17:00(現地開催とオンライン開催)
 ・メイン講演会のテーマ:時と天文学
 ・内容:
   10月28日(金):オンライン講演会
   10月29日(土):メイン講演会(オンライン開催)、観測施設・実験施設の公
開、ミニ講演等
 ・ご注意:
  29日に三鷹キャンパスでご参加の場合
  ・事前に所定のフォームからのお申し込みが必要です
  ・定員を超えるお申し込みがあった場合は、抽選となります
  ・自家用車でのご来場はできません
  28日のオンライン講演会/29日のメイン講演会をはじめとするオンライン企画
  ・事前のお申し込みは不要です
 ・主催:自然科学研究機構 国立天文台、自然科学研究機構 アストロバイオロジー
センター、東京大学大学院 理学系研究科附属 天文学教育研究センター、総合研究大学
院大学 物理科学研究科 天文科学専攻

 注:新型コロナウイルス感染症等の状況により、オンライン開催のみに変更する場合
があります。あらかじめご了承ください。

▽三鷹・星と宇宙の日2022 特設サイト
 https://www.nao.ac.jp/open-day/2022/

▽三鷹・星と宇宙の日ツイッター
  https://twitter.com/naoj_mtk


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■「大学共同利用機関シンポジウム2022」を開催(10月16日)

 大学共同利用機関シンポジウム2022「科学の時代。見えてきた未来」を、10月16日に
名古屋市科学館(愛知県名古屋市)を会場に開催します。また、合わせてオンラインで
も開催します。
 大学等の共同研究・共同利用を支える全国の大学共同利用機関が一堂に会し、研究者
が未来を語るシンポジウムです。午前の部「どこまで見える?宇宙科学の未来」、午後
の部「生き物としてのあなたに、出会ったことはありますか?」の2部制の構成とし、
各部で5名の研究者による講演とパネルディスカッションを行います。パネルディスカッ
ションでは事前にお寄せいただいたご質問にお答えします。
 詳しくは、同シンポジウムのウェブサイトをご覧ください。

 ◆大学共同利用機関シンポジウム2022 開催概要
 ・日時:2022年10月16日(日)9:50-16:40
 ・テーマ:科学の時代。見えてきた未来
 ・内容:研究者による講演およびパネルディスカッション
   午前の部「どこまで見える?宇宙科学の未来」
   午後の部「生き物としてのあなたに、出会ったことはありますか?」
   ※プログラムはウェブにてご確認ください
 ・参加方法(参加費無料)
  (1) 会場(名古屋市科学館)での参加
   ・所定のフォームより事前の参加お申し込みが必要です(10月2日締め切り)
   ・午前の部、午後の部のいずれかにお申し込みください(入れ替え制です)
  (2) オンラインでの参加
   ・事前のお申し込みは不要です
   ・YouTubeライブ または ニコニコ生放送 でご視聴ください
 ・その他
   午前の部、午後の部それぞれのテーマについてのご質問を、事前に受け付けてい
ます(10月2日締め切り)
 ・主催:大学共同利用機関協議会、(一社)大学共同利用研究教育アライアンス、名
古屋市科学館

▽大学共同利用機関シンポジウム2022
 https://www.ims.ac.jp/kikansympo2022/


◇編集後記-----------------
このたび本格運用となった「星空ライブカメラ」。世界中に配信されるマウナケアの
すばらしい星空を、すでに楽しんでいる方も多いかもしれません。星空も素晴らしい
のですが、夜明けの空の美しさも格別です。ぜひご覧ください。ハワイと日本の時差
は-19時間です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2022年9月28日

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© 1999 Tsutomu Seki.