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佐藤裕久
投稿日時: 2017-8-4 20:47
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登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 1797
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国立天文台 メールニュース No.179

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    国立天文台 メールニュース No.179  (2017年8月4日発行)
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■クジラ銀河には化石がいっぱい
■8月12日の深夜を中心にペルセウス座流星群が活発に
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■クジラ銀河には化石がいっぱい

 一般的な銀河形成理論では、小さな銀河が重力による相互作用によっていく
つも合体し成長していった結果、天の川銀河やM81のような大きな銀河が作ら
れたと考えられています。そして大きな銀河の周りには、取り込まれずに残っ
た小さな銀河や、そのような小さな銀河が大きな銀河の潮汐力で引きちぎられ
帯状に伸びた「恒星ストリーム」などが、多く存在すると推定されています。
 大きな銀河の周りに存在するこのような特徴的な天体を調べることで、巨大
銀河の生い立ちを探ろうとする「銀河考古学」という研究分野が、近年発展し
てきました。発掘された化石からその土地の歴史や太古の地球環境を探ろうと
する「考古学」に似ていると言えるでしょう。
 これまで、宇宙にある小さな“化石”を見つけ、詳しく調べることは容易で
はありませんでしたが、大口径のすばる望遠鏡と超広視野主焦点カメラ Hyper 
Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム、以下HSC) を用いることで、
遠方にある暗い小さな“化石”の調査が可能になりました。

 東北大学と国立天文台の研究者らは、約2300万光年の距離にある渦巻銀河 
NGC 4631 (通称「クジラ銀河」) とその周辺を、すばる望遠鏡とHSCを用いて
観測しました。その結果、クジラ銀河の生い立ちを解明する上で重要な情報源
となる、恒星ストリーム2個と矮 (わい) 小銀河11個を発見しました。これほ
ど遠方にある銀河の周りに、これほど多くの“化石”を、しかも一度に発見し
た例は、これまでにありません。さらに、矮小銀河を構成する一つ一つの星を
分解して観測することができたのも、世界で初めての例です。
 クジラ銀河は、天の川銀河に比べて小さく、また、周りの銀河との相互作用
が大きい特殊な環境にある銀河です。今回発見された“化石”を詳しく調べる
ことで、クジラ銀河の生い立ちを解明すると共に、銀河の歴史の多様性につい
てより詳しく理解するための重要な手がかりが得られると期待されています。

 ▽クジラ銀河には化石がいっぱい
  https://www.subarutelescope.org/Pressrelease/2017/08/02/j_index.html

 ▽宇宙ライター林公代の視点 (12) : 銀河考古学の発掘現場
  https://www.naoj.org/Topics/2016/09/21/j_index.html


■8月12日の深夜を中心にペルセウス座流星群が活発に

 毎年8月中旬には、三大流星群の一つである「ペルセウス座流星群」が活発
に活動します。
 今年は12日の深夜を中心に、流星が多く出現すると予想されています。最も
多いときで1時間当たり35個程度の流星を見ることができるかもしれません。
 流星群の活動は8月7日から15日頃まで比較的活発で、普段より多くの流星が
出現するはずです。いずれの夜も、なるべく夜半から未明までの時間帯に観察
するとよいでしょう。観察する方角はどちらでも構いません。空をできるだけ
広く見渡せる場所で観察してください。
 今年のペルセウス座流星群についての詳しい解説は、ウェブサイトのほしぞ
ら情報8月「ペルセウス座流星群が極大」をご覧ください。

 国立天文台では、8月11日夜から8月15日朝まで、このペルセウス座流星群を
観察し、見えた流星の個数などを報告していただく「夏の夜、流れ星を数えよ
う 2017」キャンペーンを実施します。このキャンペーンウェブサイトでは、
観察報告を受け付けるほか、観察のポイントやペルセウス座流星群の流星かど
うかの見分け方なども紹介しています。このサイトを参考にして、ぜひ流星群
を観察して報告をお送りください。キャンペーンにご参加いただいた方の中か
ら抽選でプレゼントをお贈りする予定です。

 ▽ほしぞら情報8月 ペルセウス座流星群が極大
  http://www.nao.ac.jp/astro/sky/2017/08-topics03.html

 ▽ペルセウス座流星群キャンペーン「夏の夜、流れ星を数えよう 2017」
  http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/201708-perseids/


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2017年8月4日
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