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国立天文台 メールニュース No.168 (2017年1月30日発行)
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国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報
などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。
どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。
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■理科年表 平成29年 刊行
■第23回 自然科学研究機構シンポジウム
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■理科年表 平成29年 刊行
「理科年表」 (国立天文台 編) は、暦、天文、気象、物理/化学、地学、
生物、環境の7部門からなる科学全般を網羅したデータブックです。その平成
29年版が刊行されました。
暦部では、月齢のしくみや成り立ち、月の満ち欠けとの関係についてトピッ
クスで解説しています。
また、アインシュタインが一般相対性理論から予想した重力波が、100年の
時を経てついに直接検出されたことを受けて、天文部では、「重力波の初観測
と重力波天文学の幕開け」、「重力波とマルチメッセンジャー天文学」の二本
立てのトピックスで大々的にこの成果を紹介しています。重力波という新たな
武器を手にどのような発展を遂げていくのか、これからの天文学に注目です。
物理/化学部では、2015年ノーベル物理学賞の授賞テーマ「ニュートリノの
質量証明」、アジア初の快挙となった「新元素 ニホニウムの発見」をトピッ
クスとして採り上げています。新元素の名称の正式決定が理科年表発売と同時
期だったことから、周期表の改訂が間に合いませんでしたが、ニホニウムにつ
いてはこのトピックスを通じてお楽しみください。
地学部では、「最近70年間に噴火した日本の火山」や「地磁気逆転の歴史」
等の項目を新設しました。また、生物部では、「動物の基本型」のイラストを
一新し、トピックスでも話題の「人工知能と人間社会のあり方」を採り上げま
した。
理科年表は多数の研究機関の協力の下に国立天文台が編さんする、日本で最
も信頼されている「自然界の辞典」です。大正14 (1925) 年に創刊されました
が、第2次世界大戦中に休刊された時期があることから、今号が第90冊となり
ます。創刊号から最新号まで90冊分のデータを集録した「理科年表プレミアム
個人版」もぜひご利用ください。
環境に関するあらゆる分野の情報を網羅したデータブック、理科年表シリー
ズ「環境年表 平成29-30年版」も近々刊行の予定です。こちらも併せてご利用
ください。
▽理科年表オフィシャルサイト
http://www.rikanenpyo.jp/
■第23回 自然科学研究機構シンポジウム
第23回 自然科学研究機構シンポジウムを、2017年3月5日に東京国際交流館
(東京都江東区) にて開催いたします。
今回は現代の天文学の中でも挑戦的な2つのテーマである「太陽系外惑星」
と「ダークマター」を採り上げます。国際協力の下、天文学的・素粒子物理
的な手法で迫る宇宙の謎と最新の研究成果について、研究者自らが解説する
講演会です。
開催概要
テーマ:現代天文学のフロンティア―第二の地球とダークな宇宙
日時:2017年3月5日 (日) 13:00-16:50 (開場 12:00)
会場:東京国際交流館 (プラザ平成) 国際交流会議場
(東京都江東区青海2-2-1 国際研究交流大学村内)
http://www.jasso.go.jp/ryugaku/kyoten/tiec/index.html
主催:大学共同利用機関法人 自然科学研究機構
参加費:無料
参加方法:
事前のお申し込みが必要です (定員360名、先着順)
参加お申し込み開始は 2月14日 (火) 13時を予定しています
内容:
講演1:太陽系外地球型惑星を見つけよう
林左絵子 (自然科学研究機構 国立天文台 ハワイ観測所 准教授)
講演2:系外惑星誕生の現場を見つけよう
武藤恭之 (工学院大学 教育推進機構 基礎・教養教育部門 准教授)
講演3:広視野天体探査で調べるダークマターの分布
宮崎聡 (自然科学研究機構 国立天文台 先端技術センター 准教授)
講演4:ダークマターの正体を探れ―地上実験による直接探索―
末原大幹
(九州大学 理学研究院物理学部門/先端素粒子物理研究センター 助教)
その他:当日は講演のインターネットライブ配信を予定しています
講演内容の詳細と参加お申し込み方法はウェブサイトをご覧ください。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
▽第23回 自然科学研究機構シンポジウム
現代天文学のフロンティア―第二の地球とダークな宇宙
http://www.nao.ac.jp/news/notice/2017/20170127-nins-sympo.html
▽第23回 自然科学研究機構シンポジウム (自然科学研究機構)
お申し込みサイト
http://www.nins.jp/sympo23.php
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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2017年1月30日