懐かしい天体現象 11月9日の朝、水星の日面通過がありましたね。 芸西では早朝でもあり、また雲が多くて観測できませんでした。 しかし大昔のことが蘇りました。1950年代の終わりでしたが、昼間にみられました。そのとき 静岡県の施設で「シュタインハイル」の10cm屈折赤道儀を使って観測し、タイムを計った記憶 があります。そしてその頃「アラン・ロラン彗星」と言う大彗星が出現し同じ器械にFが500mm のアストロカメラを載せてガイド撮影しました。当時の感材はキャビネのガラス乾板で、現像に 結構苦労しましたが立派に写っていました。Y博士から「これは専門家に見せても恥ずかしくない しゃしんだ」と言って誉められましたが、私の記念すべき弟一号の天体写真は失われました。いや どこかで密かに眠っていることでしょう。コマから平面状に噴出したガスで、まるで鋭い針の様な アンチテイルの形を見せていたのが印象的でした。彗星は眼視ではなぜか赤く輝いていました。 あれから50年経った思い出です。 (関 勉)
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