M. Meyer (Limburg, ドイツ)と G. W. Kronk (Belleview, イリノイ州, 米国)によると、これまで
確認されていなかったX/1951 G2 (IAUC 1437参照)とX/1952 C1 (IAUC 1437参照)の同定と近刊の
『未確認彗星』第2巻のための研究の過程で、1950年の追加観測を同定した。
X/1951 G2は、Ingrid Groeneveldが1951年4月9日、McDonald 天文台の10インチRoss-Fecker望遠鏡
から得た2枚のプレートから発見した(C/1951 G1と同じ状況であった;CBET 5234参照)。
X/1951 G2の観測は1954年に報告され、X/1952 C1の観測は1978年に報告された。
2018年、MeyerとKronkはこれらのプレートを再測定し、IAUC 1437の赤緯符号が誤りであることを
突き止め、彼らの新しい位置測定がMPC 110652で発表された。
X/1952 C1はR. Weinbergerが最初のPalomar天文台のスカイサーベイのプレートを系統的に検索して
発見した。彗星は2枚のプレートで尾を引いているように見える。2012年、R. Krachtがこの軌跡を
再測定し、その観測結果は MPC 77551に掲載された。
2022年末、Meyerは未確認の(X/)彗星が互いにリンク可能かどうかを調べ、この2つの天体は非常に
小さな残差でリンク可能であることを見出した。
1951年4月7日(発見観測の2日前)に撮影された小惑星のMcDonaldサーベイの2枚のプレートを同定した。
しかし、残念ながら空の質が良くなかった。その結果、限界等級が明るすぎる1枚のプレートと
また、連動した軌道から予想される位置で、不確かな像を示す劣悪なプレートもあった。
その後数週間、MeyerとKronkは、多くのプレートアーカイブ(POSS、Sonneberg、Hamburg、Perth、
Goethe、Link、Yerkes、Harvard Sky Patrioそしてさらに数種類)を探した。彗星がプレートの端に
近い部分で光学的なコマの影響を受けている。軌道は彗星を示した(彗星は1950年に最も明るく、
おそらく13〜14等であった。
Harvardスカイパトロールの画像は、3インチ光学系を使用し、最適な条件下では14.5〜15等星まで
見ることができたが、しばしば悪化し、ガイドの誤差と外側の領域では、ガイドの誤差やコマの
影響を受け、より悪くなっていた。
1950年6月と7月に3インチRoss-Feckerカメラで撮影した3枚のプレートが確認された。
1950年6月12日 (Oak Ridgeで62分露出)、7月5日と16日(Boyden天文台, Bloemfontein,南アフリカで
60分と120分露出)。3枚とも、リンクした軌道(1951年4月7日の追加観測を含む)から予想される位置に
彗星があるが、プレートが小さいため、ガイドの誤差やコマなどがある。
測定は露光の中間点のみであった(特に最後のプレートは、軌跡の形が不鮮明で、測定が非常に困難
だった)。位置の不確かさは、おそらく約±5 "(彗星は主に赤道付近を移動していたので、赤道付近
ではもう少し大きいかもしれない)。
小惑星センターは、この彗星の符号をX/からC/に変更し、WGSBNは、Groeneveld-Palomarという名前
をつけた。
C/1951 G2とC/1952 C1の発見位置(再測定)は次のとおり、
1951 UT R.A. (2000) Decl. Mag.
Apr. 9.21597 13 09 03.16 - 2 10 10.6 15.5
9.26597 13 08 57.93 - 2 09 42.3 15.7
1952 UT R.A. (2000) Decl. Mag.
Feb. 1.42431 11 33 48.39 + 1 23 19.7 17.8
1.46595 11 33 46.31 + 1 23 32.5 17.5
1.47292 11 33 45.83 + 1 23 33.5 16.3
MPCの軌道要素は次のとおり、
Orbital elements:
C/1951 G2 (Groeneveld-Palomar)
Epoch 2023 Feb. 25.0 TT = JDT 2460000.5
T 1950 Sept. 6.99598 TT Rudenko
q 3.6058537 (2000.0) P Q
z +0.0001661 Peri. 109.58343 -0.40861348 -0.91261501
+/-0.0000094 Node 355.40292 -0.88634434 +0.39337335
e 0.9994010 Incl. 170.66911 -0.21778141 +0.11131597
From 11 observations 1950 June 12-1952 Feb. 1, mean residual 0".8.
(MPEC 2023-J76、CBET 5254)