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     ASAS-SN、西山さんと椛島さん、西村さん、金子さんがたて座に新星を発見
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佐藤裕久
投稿日時: 2019-10-31 8:37
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登録日: 2005-6-12
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投稿: 2503
オンライン
ASAS-SN、西山さんと椛島さん、西村さん、金子さんがたて座に新星を発見

                           VSOLJニュース(359)

  ASAS-SN、西山さんと椛島さん、西村さん、金子さんがたて座に新星を発見

                                             著者:前原裕之(国立天文台)
                                     連絡先:hiroyuki.maehara@nao.ac.jp

 わし座といて座の間にある小さな星座のたて座は、天の川の中にあるためこれ
までにも多数の新星が発見されています。そのたて座の中に明るい新星が発見
されました。新星を発見したのはオハイオ州立大学を中心とするAll-Sky Automated 
Survey for Supernovae (ASAS-SN, "Assassin")のグループと、福岡県久留米市
の西山浩一(にしやまこういち)さんと佐賀県みやき町の椛島冨士夫(かばしまふ
じお)さんのチーム、静岡県掛川市の西村栄男(にしむらひでお)さん、同じく静
岡県掛川市の金子静夫(かねこしずお)さんです。
 ASAS-SNは10月29.05日(世界時; 以下同様)に11.5等の新天体(ASASSN-19aad
 = AT 2019tpb)を発見しました。また、西山さんと椛島さんは10月29.397日、
西村さんは29.421日、金子さんは29.462日に撮影した画像から、それぞれ独立
に9等級の新天体を発見しました。西山さんと椛島さんの観測によると、この天
体の位置は

赤経: 18時39分59.72秒
赤緯: -10度25分41.5秒  (2000.0年分点)

です。この天体は発見後も増光を続け、翌30日には8等級にまで増光したことが
報告されました。
 ラ・パルマ島にある口径2m Liverpool Telescopeや、インドの2m Himalayan 
Chandra Telescopeによる分光観測から、この天体のスペクトルにはP Cygプロ
ファイルを持つ水素のバルマー系列とパッシェン系列の他、中性のヘリウムや
酸素、1階電離した炭素や窒素の輝線がみられることが分かり、この天体が古典
新星であることが確認されました。
 CBET 4690によると、この新星にはたて座V659(V659 Sct)という変光星名が付
けられていますので、観測報告をする際にはこの名称をお使い下さい。

                                                         2019年10月31日

参考文献
CBET 4690:  V659 SCUTI
Williams, S. C., et al., 2019, ATel #13241
Pavana, M., et al., 2019, ATel #13245

新星の画像
・板垣さん撮影
http://www.k-itagaki.jp/images/PN-sct.jpg
・清田さん撮影
http://meineko.sakura.ne.jp/ccd/ASASSN-19aad.jpg

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