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投稿者 スレッド
中村輝男
投稿日時: 2005-12-18 18:28
 
登録日: 2005-7-5
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投稿: 24
エックス線バースト天体の発見通知様式は?
旧掲示板においてもエックス線バースト天体について言及させていただきましたが、
この種の天体を見た時、どのように国立天文台に通報したらよいのか、・・・・・

超新星やふつうの新星や彗星は発見通知の様式が決まっていますが、バースト天体
はどうしたらよいのか・・・、数秒間でマイナス等級になり、またたくまに肉眼で
も見えなくなりますから精密な位置観測も不可能です。

おおよその位置を通知すれば電波望遠鏡で捕捉することができますか?

専門家の方のご回答をお待ちしています。
中村輝男
投稿日時: 2005-12-22 22:28
 
登録日: 2005-7-5
居住地:
投稿: 24
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
専門家のご回答がなかったので、国立天文台に質問しました。

結論として、発見通報の様式はないようです。
ガンマ線バースト天体として確認する方法もないそうです。

(エックス線バーストの表題は、ガンマ線バーストに訂正します)

なんとも、頼りない回答でした。
前例がないから対処する方法がわからないのでしょう。
一刻も早く、通報様式と確認方法を確立してほしいです。
中村輝男
投稿日時: 2005-12-23 21:52
 
登録日: 2005-7-5
居住地:
投稿: 24
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
過去にガンマ線バースト天体を発見したのは観測衛星であり、しかもガンマ線を検知
してから光学望遠鏡が動き出すため減光過程の残光しか捉えられていないようです。

東京大学宇宙線研究所の明野観測所の光学望遠鏡は、観測衛星HETE-2のデータを受信
しながら、バースト天体の捕捉のために常時待機しているそうです。
(国立天文台に同様の装置はないのでしょうか? )

ガンマ線バーストの謎を解明するには(私見)
複数の双眼鏡で全天をカバーして、急激に輝き始めた天体が出現した時に、それを捉
えた双眼鏡が新天体を視野中央にくるように1秒以内で方向設定する。この動作と連
動して、ネットでつながっている全世界の光学望遠鏡も数秒遅れで方向設定し直ちに
撮影を開始する。このシステムの構築は、不可能ではないです。
ただ、双眼鏡であれ、大型望遠鏡であれ、これらを数秒以内で目的星に向ける技術と
大型望遠鏡のドームの開閉回転動作を望遠鏡の動きに連動させられる技術が必要です
ね。これも、不可能ではない。
自動車製造ラインの溶接ロボットの作業を見ていると、不可能ではない、と思います。
一番問題になるのは、天文学者の考えかも知れません。ガンマ線が出てから可視光が
出てきて、しかも、肉眼では見えないのだよ、と主張されるかも知れません。

ガンマ線バーストを観測するための衛星を積んだロケットの打ち上げが、近年、こと
ごとく失敗して、莫大な税金の無駄使いを続けていますよね。なぜ、観測衛星にこだ
わるのか・・・???。おそらく、ガンマ線を出し始めた天体をアメリカの観測衛星
が発見し位置を地上に知らせてきて光学望遠鏡で残光が捕らえられた、という歴史的
事実が、ガンマ線キャッチの次に可視光キャッチという奇妙な癖を天文学者の頭に植
え付けたのではないか??。過去にバーストの最大光輝が捕らえられていないのだか
ら、まずは、それを可能にする努力が必要ではないか。

私は、ガンマ線バーストこそ、アマチュアの活躍が期待できる分野ではなかろうか、
と思っています。国立天文台が核になってアマチュアをネットで結び、アマチュアが
新天体らしいものを見た時に観測者の携帯電話で天文台のアマチュア用望遠鏡が動き
出し新天体の撮影を始める・・・。こんな未来画が現実になってこそ、科学大国と言
えるのではないでしょうか。
ゲスト
投稿日時: 2005-12-24 15:04
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
 中村様のご意見には私も同感の点が多いですが、まだそこまで研究が進んでいないという
ことだと思います。私は以下のように考えます。間違いがあれば訂正をお願いします。

 ガンマ線バーストの光での増光は、ガンマ線での増光とそう大きな時間の開きは
ないと思いますが、ガンマ線と可視光とどちらが早いかということはいままでまったく
観測されていないのでしょうか。いずれにしてもこの点の十分なデータはないと思います。
おっしゃる通り観測に先入観は禁物ですので、理論がどうあれ、とにかく客観的なデータを
多数の件数について得ることが重要です。この点は専門家も異論はないでしょう。

 しかしながら、ガンマ線バーストであることを確認するためには、通常は人工衛星を
使う必要があります。通常のガンマ線バースト程度のエネルギーのガンマ線は地上に達し
ません。極端に高いエネルギーのガンマ線なら、電磁シャワーのかたちで地上で観測可能
ですが、こういうものの確実なものは今まで観測されたことがないようです。

 というわけで、結局は、地上の光による観測だけでは、それが本当にガンマ線バーストで
あるかどうか今のところ確認のしようがないから、専門家はアマチュアに敢えて報告を
求めないのだと思います。人工物の発光などと間違える可能性などがあって報告をあまり
信用しないという面も確かにあるのでしょう。間違いに振り回されるのを恐れている面も
あると思います。しかしそれ以上に、仮にそれがガンマ線バーストらしい現象の観測
だったとしても、眼視観測の報告をうけた後で衛星で確認しようとしてももはや間に
合わないという事情が大きいと思います。それは、ガンマ線バーストの継続時間が
これまでのところ長くても2秒くらいだと言われているからです。専門家は、
ガンマ線での観測を第一に考えており(考察がやりやすい)、可視光領域での
観測は副次的効果で、それだけではあまり役に立たないと考えているのかもしれません。
 
 しかし、地上の光による観測と人工衛星によるガンマ線バーストの観測が同時に独立に
行われた場合は、最初の問題についての貴重なデータが得られることになりますので、
観測して記録しておきそれをあとで報告することは大いに価値があると思います。
ただし、その場合においても、残光を観測するグループなどにゆっくり報告すれば十分で
あり、彗星や新星のように発見直後に急いで通報する必要はないということでしょう。
おそらくは、人工衛星でガンマ線バーストであると確認され、残光も確認された後に
初めて「第一発見」の増光データが信用され取り上げられるのでしょう。
現時点では、それでもやむを得ないと考えます。


ゲスト
投稿日時: 2005-12-24 15:28
追加: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
 すみません。追加です。先ほどの書き込みをしてから少し考えが変わりました。
 
 私の先ほどの書き込みは、ガンマ線バーストについてのプロの専門家の考えや体制
を推測したものですが、アマチュアはそれにあまりこだわることはないと思います。
それは、現在のプロのガンマ線バーストという限られた分野の研究体制に従ったもので
しかありません。

 彗星や新星、小惑星の発見や観測記録は、プロの天文家に先駆けてアマチュアが
長年にわたって残してきました。そして、その価値は、あとでプロによって認められる
ようになりました。
 専門家が用意してくれた体制がなくても、アマチュアは独自に出来る範囲でそのような
体制を立ち上げ、後世に貴重なデータを残すようにすればよいのではないしょうか。
そうすれば、将来、プロがそのデータを見直してくれることもあると思います。
変光星や流星の観測のネットワークを持っている方々のご検討をいただきたいと存じます。
中村輝男
投稿日時: 2005-12-24 21:02
 
登録日: 2005-7-5
居住地:
投稿: 24
Re: 追加: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
上原様、こんばんは、今夜はご家族でどんなクリスマス・イブを過ごされましたか。

ガンマ線バースト観測衛星にこだわらなくてもいいのではないか、と書きましたが
その理由を追記します。

最近、ガンマ線バースト天体の中で極超新星と言える種類の天体爆発は一方向のみ
にガンマ線がジェット噴射していることが解ってきたそうです。ですから、太陽系
にジェット噴射の方向が合致した時に強いガンマ線が検知できるわけです。
この現象が解らなかった数年前までは、爆発で全方向にガンマ線が放射されるとす
すと、距離から計算して、信じ難いほどの爆発エネルギーの放出(太陽が数十億年
かけて出すエネルギー)になり謎であったのです。
したがって、ガンマ線の噴出ジェットの方向が太陽系から外れ、観測衛星では捕ら
えられないバースト天体が毎日一個くらい出現しているようです。観測衛星で発見
されるバースト天体は年に数個ですから、それなら、アマチュアが協力して可視光
でバースト天体を見つけ数分以内にプロにバトンタッチしてスバル望遠鏡などで観測
が始められるようにしたらどうか、と思ったわけです。
ガンマ線バースト天体は、検知可能な時間からショート型とロング型があるようで
すが、いずれにしろ、数分で10等以下、数時間で20等以下に減光するそうです
から即座の通報が大事になります。悠長に構えていれば、戯言と同じになります。
スペクトル分析が何よりも重要ですから、明るいうちに天文台の大型望遠鏡が観測
できるよう報告する必要があります。

このようなわけで、国立天文台に通知する方法は特別なものにする必要があると思う
のです。確認方法もしかりです。

ゲスト
投稿日時: 2005-12-25 9:20
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
中村様、
 なるほど。ガンマ線はジェットですが、可視光は等方的に出ますか。それはすばらしい着眼
ですね。ありがとうございました。納得いたしました。

 すばる望遠鏡は「共同利用施設」で大勢の専門家が時間をシェアして使っています。
ですから、常時、同じ目的には使えませんが、時間を限定して「試行」実験をすれば良いと
思います。利用申し込みは誰でも出来るのだと思いますが、関連する研究をしている専門家に
そのような話を提案してみてはどうでしょうか。利用申し込みを出してくれるかもしれません。

 しかし、やはり、一定の期間、直ちに利用できる望遠鏡があったほうがいいですね。他の
公立の天文台で、長期的な研究テーマを募集しているようなところはないのでしょうか。
専門家の手を借りるなら研究費がセットで得られるようなところでないと苦しいですね。
研究費が得られない場合は、やはりアマチュアのネットワークだけで一定の成果が上がること
を示せば良いと思います。そうして、最終的には、公的予算を得て、専門家に専用の天文台を
建てていただくと良いと思います。いずれにしても、一般からの観測連絡体制をつくるのは、
ある程度の観測のフォロー体制ができてからになるでしょう。せっかく報告してもらった
情報を無駄にするようなことでは信用を落としますので専門家はそのようなことは決して
しないでしょう。

 ところで、もし可視光で明るいもの(たとえば肉眼で見えるもの)がどのくらいの頻度で
出現していると推定されているかご存じならお教え下さい。
中村輝男
投稿日時: 2005-12-27 20:32
 
登録日: 2005-7-5
居住地:
投稿: 24
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
上原様、こんばんは、連日、素晴らしい夜空ですね。しかし、例年にない寒波と強風で捜天もはかどりません。丘の上にある物置小屋の周囲で風を避けながら双眼鏡を動かしています。

さて、ガンマ線バースト天体の話しに戻って、可視光で、しかも肉眼で発見可能なバースト天体が、どのくらい出現しているかというお尋ねですが、…

これは専門家でも答えられない難問だと思います。難問というより、データ不足ですね。だから、年に数個しか対象天体を検出できない観測衛星を欲しがるより超加速的に増光するバースト天体を可視光で確実にキャッチするシステムを構築する方が優先すべき、と考えます。
案外、人知れず、花火のように短い時間で光って消えていくバースト天体が、毎日、いくつか出現しているかもしれません。明るく輝いても昼間の空で光ったらお手上げですし、人が寝静まった深夜の夜空では見る人も少ない。まして四等星以下の明るさでは、どうにもなりません。結局、世界の望遠鏡のネットワーク化とアマチュアとの連携が大切だと思います。小惑星捜索計画の場合は一国でも可能ですがガンマ線バースト天体の捜索は観測可能時間がきわめて短いために地球全域での協力が必要だと思うのです。


ゲスト
投稿日時: 2005-12-29 9:11
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
中村様、ご説明をありがとうございました。
 可視光で明るいものがどのくらい出現しているかということは非常に重要ですね。
 それには、現在、稼働中の全天監視カメラを利用するとよいと思います。
現在、火球、人工衛星、気象観測等のために、常時、広い視野で空を見て
いる監視カメラがあるのではないかと思います。こういうもののデータを
2箇所以上で比較すれば、ガンマ線バースト状の天体は比較的容易に識別
できると思います。ただし、多く設置されている気象用は明るい星しか
写らないようなので、これらは明るいレンズに取り替えるなどの多少の
改良が必要かと思います。詳しい方のコメントをお願いいたします。

 即時に異常を報告するシステムができればそれに超したことはありませんが、
まずはおおよその出現頻度を確かめるという意味で、データを蓄積して
それらしい現象を探し複数点で照合するというところから始めるのがよいと
思います。
 私も全天監視カメラには興味があるのですが、まだ具体的に実施を
考えるところにはいたっていません。
中村輝男
投稿日時: 2006-1-30 0:30
 
登録日: 2005-7-5
居住地:
投稿: 24
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
最近のスレッド「岡山MITSuME望遠鏡、120億光年彼方の巨大爆発をとらえる」
の内容を読んでも、最初にガンマ線を捉えてから、その位置に存在する残光を
放つ天体を見つけ出し研究作業に移行するわけで、依然として、アマチュアの
活躍分野は残されています。

太陽系にガンマ線の放出方向が合致しないために、ガンマ線を地球上では観測
できないガンマ線バースト天体が多数存在するのでは、と思います。

したがって、可視光で花火のように光って消えていくバースト天体の捕捉がア
マチュアの方々にできるかも知れません。世界初の快挙になります。

超新星や新星の減光過程とは比べようがないほど短時間の現象であると思われ
ますから従来の観測機器に変光を捉えるセンサー技術や数秒間で目的星に鏡筒
を向けられる技術を開発する必要があります。これらの開発を通じて他分野に
有用な技術が必ずや生じると思われます。
中村輝男
投稿日時: 2006-2-27 23:46
 
登録日: 2005-7-5
居住地:
投稿: 24
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
当スレッドを立てて二ヶ月半になりますが、いまだに、専門家の方から
何一つ投稿がないのは、残念です。

日本天文学会の総会で、ガンマ線バースト天体の発見通知様式について
どなたかが取り上げていただけるといいのですが・・・。
まあ、無理な相談でしょうね。

当ホームページで投稿者が限定されている事実は、何を意味するのでしょ
うか。

私も、だんだんと投稿する気持ちが薄れてきています。
一人相撲をとっているようで面白くありません。
そろそろ、当ホームページから離れようと思います。
ゲスト
投稿日時: 2006-3-17 22:37
Re: エックス線バースト天体の発見通知様式は?
中村様、
 お気持ちはよくわかります。私も残念です。
 しかし、このご質問に責任を持って答えられる専門家の方は、
おそらく日本には3人くらいしかおられないのだと思います。
ガンマ線バーストの観測や何らかの研究をしている人は多くても
(それでも数十人単位だと思いますが)、アマチュアの通報手続きに
ついてまで考えを及ぼしている人はそんなにはおられないのでは
ないでしょうか。(私の全くの推測です。無責任な話ですみません。)
そして、それらの方々がこのページを読んでおられないか、もしくは
即答できない事情があるのだと思います。
 そういうことでいかがでしょうか。
                上原 貞治
 
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