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     Comet P/2024 Q1 (PANSTARRS)
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佐藤裕久
投稿日時: 2024-9-3 7:23
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2559
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Comet P/2024 Q1 (PANSTARRS)

R. Weryk (西オンタリオ大学,物理および天文学科)の通報によると、8月27日、HaleakalaのPan-
STARRS1 1.8-m Ritchey-Chretien反射望遠鏡で得た画像から彗星を発見した。
1".4-1".9のシーイングで得た4枚の45-秒のw-バンドサーベイ画像では、集光した2".3(半値全幅:
FWHM)の頭部が見え、p.a. 225°方向に8"の尾がある。
Werykは、7月30.54-30.58日UT、Pan-STARRS1の画像(20.2-20.5等)と8月12.6日に得たPan-STARRS2
の画像(20.5-20.9等)でも彗星の発見前の画像を確認したと付け加えた。 7月30日の画質は良くな
かったが、8月12日には明らかに彗星で、1".2-1".8のシーイングで得た4枚の45-秒のw-バンドサー
ベイ画像では、集光した2".3(FWHM)の頭部が見え、p.a. 225°に向かって8"の尾がある。 Werykと
R. Wainscoatが、8月29日、0".7のシーイングでMaunakeaの3.6-m Canada- France-Hawaii望遠鏡で
得た3枚の60-秒のgri-バンドフォローアップ画像では、非常に集光した1".0 (FWHM)の頭部が見え、
p.a.235-250度°にわたっての広い尾がある。
小惑星センターのPCCP webpageに公表後、S. Deen (Simi Valley, カリフォルニア州, 米国)は、
6月3.39日UT、Cerro Tololoの4-m反射望遠鏡で得たDECam画像の1枚をこの彗星と同定した。
1".2のシーイングで1".2 x1".8 (FWHM)、p.a. 245°(r光度=20.8等)に8"の尾がある。8月28.1日、
L. Buzzi (Varese, イタリア)が0.84-m f/3.5反射望遠鏡で得た100枚スタックの30-秒CMO露出
A. AlettiとBuzziが測定)では、中程度に集光した8" のコマが見え、p.a. 235°に10"ほどのかす
かな尾がある。

彗星機能の報告は次のとおり、

OC   Date        Reporter           Coma    Tail    PA          Exposures
W84  2024-06-03  S. Deen            2"        8"    245
F52  2024-08-12  R. Weryk           0".7      8"    225            4x45s
L06  2024-08-28  P. Sicoli          4"       37"    247
204  2024-08-28  A. Aletti          8"       10"    235           140x30s
T14  2024-08-29  R. Weryk           0".4      8"    235-250        3x60s
A71  2024-08-29  M. Jaeger          8"       13"    241           23x70s

発見位置は次のとおり、

     2024 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     Aug. 27.54271    0 28 25.58   - 3 33 08.2   20.2
          27.55322    0 28 25.27   - 3 33 07.6   20.6
          27.56372    0 28 24.98   - 3 33 07.0   20.3
          27.57425    0 28 24.67   - 3 33 06.1   20.5
          27.62966    0 28 23.09   - 3 33 02.7   19.7
          27.63032    0 28 23.08   - 3 33 02.5   20.0

MPCの楕円軌道要素、位置推算表は次のとおり、

Orbital elements:
    P/2024 Q1 (PANSTARRS)                                                       
Epoch 2024 Oct. 17.0 TT = JDT 2460600.5                                         
T 2024 June 14.54831 TT                                 Rudenko                 
q   1.6362681            (2000.0)            P               Q                  
n   0.14963086     Peri.  284.42390     +0.60806277     +0.79314584             
a   3.5138935      Node    23.13085     -0.69054730     +0.54975648             
e   0.5343433      Incl.    5.01522     -0.39166834     +0.26208298             
P   6.59                                                                        
From 52 observations 2024 June 3-Aug. 30, mean residual 0".5.                   
                                                                                
Ephemeris:
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r    Elong.  Phase   m1
2024 08 01    00 25 57.5 -04 54 32   0.9049  1.7006   124.6    29.4  19.1
...
2024 08 16    00 30 47.5 -03 54 43   0.8601  1.7454   137.4    23.1  19.1
...
2024 08 24    00 29 40.7 -03 37 46   0.8469  1.7732   145.1    19.0  19.1
...
2024 08 30    00 27 18.7 -03 30 41   0.8432  1.7958   151.3    15.6  19.2
2024 08 31    00 26 48.2 -03 29 54   0.8432  1.7997   152.4    15.1  19.2
2024 09 01    00 26 15.9 -03 29 12   0.8433  1.8036   153.5    14.5  19.2
...
2024 09 07    00 22 29.0 -03 26 40   0.8480  1.8279   160.0    10.9  19.3
...
2024 09 15    00 16 23.7 -03 25 37   0.8652  1.8621   168.9     6.0  19.4
...
2024 09 30    00 04 25.3 -03 19 56   0.9345  1.9312   171.9     4.2  19.7

(MPEC 2024-Q87、CBET 5437)


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© 1999 Tsutomu Seki.