R. Weryk (西オンタリオ大学,物理および天文学科)の通報によると、7月9日、Haleakalaにある
Pan-STARRS2 1.8-m Ritchey-Chretien反射望遠鏡で得た画像から彗星を発見した。
Werykは、2024年9月11.6日UT、Maunakea山頂の3.6-m Canada-France-Hawaii望遠鏡で、3枚の
40-秒 gri-バンド画像を得た。1".0のシーイングでは、この天体は明らかに彗星であり、1".5
(半値全幅:FWHM)の集光した頭部と、p.a. 230°に向かって8"のまっすぐな尾がある(この時
Werykは、この彗星を小惑星センターのNEOCPwebpageからPCCPwebpageに移した)。
7月13.58日、2".0のシーイングで得た、3枚の30-秒 gri-バンドCFHTの追加画像は、2".3の集光
した頭部が見え、p.a. 230°に8"のまっすぐな尾がある。
2012年7月5日、Reinder J. Bouma(Groningen, オランダ)は、Palomarの1.2-m Schmidt望遠鏡に
よるNEATサーベイによって2002年半ばに得られた公開アーカイブ画像から、彗星の可能性を見つ
けたと小惑星センターと中央局の両方に報告した(しかし、NEATサーベイからは報告されなかった
らしい)。
Boumaはその時、「ほぼ)恒星のように見えるが、8月18日、29日、9月2日の同じような明るさの
星よりソフトに見える」と報告した。 彼は、8月29日のスタック画像は、2".5のシーイングで、
3".5 (FWHM)の大きさで、わずかに拡散して見えると付け加えた。 彗星の外観に関する境界線上
の証拠から、小惑星センターのG. V. WilliamsはMPS 428166 (2012年7月16日付け)で小惑星符号
2002 QU151をつけた。NEAT計画は2007年に終了した。 2002年には2ヶ月の観測弧があった。
WerykはC/2024 N6を2002 QU151と同定することを提案した。
佐藤英貴氏(東京都文京区, 7月18.4日UT、CCD露出10枚のスタック, "Deep Sky Chile" 0.51-m
f/6.8 アストログラフ, Rio Hurtado, チリ, 遠隔操作: 恒星状であった。2".2の円形範囲
測定した光度は21.0等であった。
S. Deen (Simi Valley, カリフォルニア州, 米国)は、2024年4月18.4日、0".6のシーイングで
1".5 (FWHM)のコマがあり、p.a. 250°(r光度=21.8〜22.3等)にかすかな2".5の尾がある。
4月19.4日には、0".7のシーイングで、1".2(FWHM)のコマがあるが尾は見えない。
彗星機能の報告は次のとおり、
OC Date Reporter Coma Tail PA Exposures
W84 2024-04-18 S. Deen 1".5 2".5 250
W84 2024-04-19 S. Deen 1".5
T14 2024-07-13 R. Weryk 0".3 8" 230 3x60s
Z84 2024-07-25 F. Ocana 7" 18x60s
発見位置は次のとおり、
2024 UT R.A. (2000) Decl. Mag.
July 9.58965 1 35 51.69 +16 27 27.2 20.6
9.59435 1 35 52.18 +16 27 32.4 20.5
9.60374 1 35 53.18 +16 27 43.0 20.4
2002 QU151の発見位置は次のとおり、
2002 UT R.A. (2000) Decl. Mag.
July 6.46470 20 51 31.90 -30 41 23.0 20.4
6.47516 20 51 31.72 -30 41 18.1 20.6
6.48564 20 51 31.52 -30 41 14.7 19.7
16.36907 20 48 20.94 -29 28 46.0 20.1
16.39347 20 48 20.09 -29 28 34.5 19.2
16.41959 20 48 19.24 -29 28 20.9 19.4
Aug. 18.18108 20 29 17.28 -22 50 14.2 19.0
18.20190 20 29 16.68 -22 49 55.9 18.8
18.22270 20 29 16.14 -22 49 37.3 19.3
29.21512 20 27 05.61 -20 01 27.5 19.0
29.23632 20 27 05.53 -20 01 07.7 19.0
29.25767 20 27 05.45 -20 00 48.1 19.6
MPCの連結軌道要素、位置推算表は次のとおり、
Orbital elements:
P/2024 N6 (NEAT-PANSTARRS)
Epoch 2024 Oct. 17.0 TT = JDT 2460600.5
T 2024 May 19.18509 TT Rudenko
q 1.6778509 (2000.0) P Q
n 0.13666685 Peri. 1.46563 +0.82420118 +0.55437000
a 3.7327358 Node 324.07174 -0.52155147 +0.66355165
e 0.5505037 Incl. 11.36345 -0.22062746 +0.50236751
P 7.21
From 69 observations 2002 July 6-2024 Aug. 2, mean residual 3".4.
Ephemeris:
Date TT R. A. (2000) Decl. Delta r Elong. Phase m1
2024 07 04 01 25 39.3 +14 44 12 1.6560 1.7368 77.0 34.8 20.0
...
2024 07 19 01 52 01.9 +19 13 48 1.5766 1.7797 83.7 34.6 20.0
...
2024 07 27 02 04 37.1 +21 27 26 1.5346 1.8067 87.7 34.2 20.0
...
2024 08 02 02 13 14.3 +23 02 45 1.5033 1.8285 91.0 33.7 20.0
2024 08 03 02 14 36.0 +23 18 13 1.4981 1.8323 91.6 33.6 20.0
2024 08 04 02 15 56.2 +23 33 33 1.4930 1.8361 92.1 33.5 20.0
...
2024 08 10 02 23 27.2 +25 02 56 1.4620 1.8598 95.7 32.8 20.0
...
2024 08 18 02 31 59.4 +26 54 53 1.4218 1.8932 100.8 31.7 20.0
...
2024 09 02 02 42 36.6 +30 00 30 1.3513 1.9611 111.6 28.6 20.1
(MPEC 2024-P41、CBET 5427)