Rbgn^[z[y[W
メイン
   新天体発見情報
     いて座に新星が出現、中村さんが独立発見
投稿するにはまず登録を

スレッド表示 | 新しいものから 前のトピック | 次のトピック | 下へ
投稿者 スレッド
佐藤裕久
投稿日時: 2023-7-19 14:10
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2529
オンライン
いて座に新星が出現、中村さんが独立発見

                            VSOLJニュース(383)

                いて座に新星が出現、中村さんが独立発見


                                              著者:前原裕之(国立天文台)
                                      連絡先:hiroyuki.maehara@nao.ac.jp

 いて座の中に今年3個目の新星が発見されました。最初にこの新星を発見したの
はオーストラリアのAndrew Pearceさんで、7月15.459日にいて座を撮影した画像
から10.3等の新天体を発見しました。さらに、三重県亀山市の中村祐二さんもこ
の天体を15.522日に9.6等で独立に発見したことが報告されました。発見者の
Pearceさんの観測によると、この天体の位置は

赤経: 17時 52分 49.30秒
赤緯: -20度 24分 15.5秒  (2000.0年分点)

です。また、S. Korotkiyさんらのグループによる観測ではこの天体は発見前日
の7月14.8日ごろにはすでに13等台に増光しつつあったことが分かりました。
 この天体の分光観測はO. Gardeさんら天体のスペクトル観測を行なっているア
マチュア天文家グループ2SPOT (Southern Spectroscopic Observatory Team)に
よって15.979日に行われました。その結果によると、この天体のスペクトルに
はP Cygniプロファイルをもつ幅の広い水素のバルマー系列の輝線がみられるこ
とが分かりました。また、Hα線のP Cygniプロファイルの吸収成分は輝線のピー
クに対して秒速4100kmほど青方偏位していることも分かりました。このような
スペクトルの特徴から、この天体が古典新星であることが確認されました。
 TOCPやvsolj-obsメーリングリストに報告された吉本さんや清田さん、森山さ
ん、広沢さん、伊藤さんらによる発見後の観測によると、この新星は発見され
た15日夜には10等台でしたが、16日夜には11等台後半まで急速に暗くなりまし
た。また、AAVSOに報告された観測データによると18日夜には13等まで減光した
ようです。
 この新星にはいて座V6598 (V6598 Sgr) との変光星名が付けられましたので、
以後の観測報告にはこの名称をお使い下さい。

                                                         2023年 7月19日

参考文献
CBAT "Transient Object Followup Reports" TCP J17525020-2024150
CBET 5278: V6598 SAGITTARII = TCP J17525020-2024150
Garde, O., et al., 2023, ATel #16038
vsolj-obs 83560, 83561, 83563
AAVSO WebObs Search (https://app.aavso.org/webobs/search/)

スレッド表示 | 新しいものから 前のトピック | 次のトピック | トップ

投稿するにはまず登録を
 
© 1999 Tsutomu Seki.