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     いて座に新星が出現
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佐藤裕久
投稿日時: 2020-6-17 1:05
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投稿: 2087
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いて座に新星が出現

                            VSOLJニュース(364)

                            いて座に新星が出現 

                                             著者:前原裕之(国立天文台)
                                     連絡先:hiroyuki.maehara@nao.ac.jp

 銀河中心方向に見える星座のいて座の中には、これまでにも多数の新星が発見
されてきましたが、6月に入って新たな新星が発見されました。この新星はオハ
イオ州立大学を中心とするAll-Sky Automated Survey for Supernovae (ASAS-SN,
"Assassin")のグループによって6月2.26日に15。3等級の新天体ASASSN-20gaとし
て発見されました。また、口径30cmの望遠鏡を使って近赤外線でサーベイ観測を
行っているPalomar Gattini-IRによっても、6月1.430日にJ-band(波長 1.25μm)
で11.2等級の新天体PGIR20dsvとして発見されました。さらに、この天体は5月
31.418日にはパロマー天文台の1.2mシュミット望遠鏡で行われているZwicky 
Transient Facility (ZTF)によって15.8等に増光した天体ZTF20abdpwstとして
検出されていたことも分かりました。この天体の位置は

赤経: 18時22分45.33秒
赤緯: -19度36分02.3秒  (2000.0年分点)

です。
 この天体の分光観測は、6月8日にパロマー天文台の1.5m望遠鏡で行われ、水素
のバルマー系列に加え、中性酸素の輝線がみられたことから、古典新星であるこ
とが判明しました。また、ハワイにある口径3.2mIRTF望遠鏡で行われた近赤外線
分光観測によると、P Cygniプロファイルを持つ水素の輝線がみられ、P Cygniプ
ロファイルの吸収成分は輝線成分に対して370km/sほど青方偏移していることが
わかりました。
 この新星は星間吸収の影響を受けていることもあり、発見された時には可視光
で15等と暗かったものの、発見後もゆっくりと増光を続け、6月14日には13。1等
まで明るくなりました。今後の明るさの変化が注目されます。

                                                         2020年06月17日

参考文献
De, K., et al., 2020, ATel #13790
Woodward, C. E., et al., 2020, ATel #13801
Sokolovsky, K. V., et al., 2020,  ATel #13804
Munari, U., et al., 2020, ATel #13807
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