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佐藤裕久
投稿日時: 2020-6-12 21:05
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2505
オンライン
国立天文台 メールニュース No.215

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   国立天文台 メールニュース No.215(2020年6月12日発行)
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 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象などを、メールで
 お届けする不定期発行のニュースです。
 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

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■4D2Uプロジェクトのメンバーが文部科学大臣表彰の科学技術賞を受賞
■6月21日は部分日食
■自然科学研究機構 若手研究者賞の受賞者による講演動画の公開
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■4D2Uプロジェクトのメンバーが文部科学大臣表彰の科学技術賞を受賞

 国立天文台の4次元デジタル宇宙プロジェクトのメンバー4名が、令和2年度 
科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞(理解増進部門)を受賞しまし
た。受賞者は、国立天文台 天文シミュレーションプロジェクトの小久保英一郎
(こくぼえいいちろう)教授、加藤恒彦(かとうつねひこ)特任専門員、
中山弘敬(なかやまひろたか)専門研究職員と、天文情報センターの武田隆顕
(たけだたかあき)広報普及員です。
 受賞対象となった業績は「天文学データの立体視可視化による最新宇宙像の
普及啓発」です。

 4次元デジタル宇宙(4D2U、フォー・ディー・トゥー・ユー)プロジェクト
は、空間3次元と時間1次元で表した4次元宇宙の姿を可視化した「4次元デジタ
ル宇宙コンテンツ」の制作を目的として、2001年にスタートしました。観測や
数値シミュレーションで得られた宇宙の最新のデータを科学的に正確なコンテ
ンツとして可視化し、それを立体視することで、宇宙の姿を目の当たりにする
ことができます。
 4D2Uプロジェクトでは、現在までに約30タイトルの立体視映像を制作してい
るだけでなく、4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」やシミュレーション
可視化ソフトウェアなども開発しており、すべてウェブサイトにて無料で公開
しています。
 最新の宇宙像の直感的な理解に役立つこれらのコンテンツは、科学館やプラ
ネタリウム、学校といった教育機関のみならず、アートやエンターテインメン
トの場など、幅広く活用されています。

 ▽令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者の決定について
  https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_00187.html

 ▽4D2Uドームシアター
  https://prc.nao.ac.jp/4d2u/


■6月21日は部分日食

 2020年6月21日、日本全国で部分日食を見ることができます。この日は二十四
節気の夏至でもあります。
 日食は太陽が月によって隠されて欠けたように見える現象です。今回は日本
全国で部分日食が見られます。また、アフリカからアジアにかけての一部の地
域では金環日食が起こります。
 日本国内では、月に隠される太陽のおおよその面積は、食の最大時で、那覇
で79パーセント、東京で36パーセント、札幌で18パーセントと、南西の地方ほ
ど太陽が隠される割合が大きくなります。今回の部分日食は、全国(人が居住
している場所)で日食の始まりから終わりまで観察することができます。日食
が見られる時間帯は、東京では、月が太陽を隠し始める部分食の始まりが16時
11分、食が最大となるのが17時10分、部分食の終わりが18時3分となります。
各地の日食の予報の詳細は、国立天文台 暦計算室の「日食各地予報」をご覧
ください。

 観察の際には太陽観察専用の器具を使い、決して肉眼で直接太陽を見ること
がないように、安全な方法で観察を行うようにしてください。遮光グラス(日
食グラス)を使用して観察する場合も、必ず取り扱い説明書に従い、長時間に
およぶ観察を避けるようにしてください。今回は、日食が起こる時間帯が夕方
となるため、低い空で観察することになります。太陽の高度が低くなり光が弱
くなっている場合でも、決して太陽を直接見ることがないように十分に注意を
してください。
 当日は、石垣島天文台、三鷹キャンパスで捉えた部分日食の映像のライブ配
信を予定しています。

 次回日本の広い範囲で見られる日食は2030年6月1日で、北海道の広い範囲で
金環日食、全国で部分日食が起こります。

 ▽ほしぞら情報 6月
  日本全国で部分日食(2020年6月)
  https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/06-topics03.html

 ▽国立天文台 暦計算室
  https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/

 ▽[特設ページ]部分日食(2020年6月21日)
  https://www.nao.ac.jp/notice/20200621-partial-eclipse.html


■自然科学研究機構 若手研究者賞の受賞者による講演動画の公開

 自然科学研究機構は、新しい自然科学分野の創成に熱心に取り組み成果をあ
げた優秀な若手研究者を表彰する「自然科学研究機構若手研究者賞」を設けて
います。今年もその第9回受賞者が決定しました。
 例年は授賞式および受賞者による記念講演会を開催しています。今年は授賞
式・講演会ともに開催中止とし、受賞者による講演の動画配信を来る6月14日に
行うことになりました。講演動画はどなたでも視聴することができます。例年は
会場に足を運ぶことができない方々も、この機会に若手研究者による最先端の
研究に触れてください。
 国立天文台からは、同賞を受賞した科学研究部の守屋尭(もりやたかし)
助教が「恒星はいかにして終焉(しゅうえん)の時を迎えるのか」というタイ
トルで講演を行います。多くの皆様のご視聴をお待ちしております。

○第9回 自然科学研究機構 若手研究者賞 講演動画公開
  配信開始日時:2020年6月14日 (日) 9:00より
  配信サイト:自然科学研究機構ウェブサイト
        https://www.nins.jp/site/connection/09wakate.html
        講演者の紹介、講演要旨集も併せてご覧ください
  参加について:参加無料、事前の参加申し込みは必要ありません
  内容の詳細:自然科学研究機構ウェブサイトをご覧ください

 ▽第9回若手研究者賞受賞者決定!講演動画は6/14公開(自然科学研究機構)
  https://www.nins.jp/site/connection/09wakate.html


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2020年6月12日

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