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     国立天文台 メールニュース No.209
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佐藤裕久
投稿日時: 2019-10-10 0:20
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2503
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国立天文台 メールニュース No.209

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   国立天文台 メールニュース No.209  (2019年10月9日発行)
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 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象などを、メールで
 お届けする不定期発行のニュースです。
 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

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■大型低温重力波望遠鏡KAGRAが完成
■「三鷹・星と宇宙の日」開催[三鷹]
■大学共同利用機関シンポジウム2019
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■大型低温重力波望遠鏡KAGRAが完成

 岐阜県飛騨市神岡町に建設を進めてきた大型低温重力波望遠鏡KAGRA (かぐ
ら) の完成を記念する行事が、2019年10月4日に行われました。
 KAGRAは、東京大学宇宙線研究所、高エネルギー加速器研究機構、自然科学
研究機構 国立天文台を共同ホスト機関とした協力体制の下、国内外の研究機
関・大学の研究者と共同で、2010年より建設を進めてきました。2019年4月に
は、全ての機器の搬入、設置が完了し、現在は精密なレーザー干渉計として動
作させるための調整や、検出感度を高めるための試験、調整を進めています。
 KAGRAは、米国のLIGO (ライゴ) 2台と欧州のVirgo (バーゴ) に続く世界4台
目の重力波望遠鏡として、2019年内に重力波の観測運転を開始し、LIGO、Virgo
による共同観測に加わる予定です。これらの重力波望遠鏡を使った同時観測で
重力波の発生源がより正確に特定できれば、天文学の大きな前進につながるこ
とでしょう。
 10月4日には、KAGRA実験施設内で完成記念式典が、引き続き富山市内に会場
を移して完成記者会見およびLIGO、Virgo、KAGRAの3者による研究協定調印式
が執り行われました。今回調印された研究協定では、科学的な協力や重力波の
共同観測について定められています。共同観測開始後の重力波天体の検出とそ
の正確な位置特定の実現に、大きな期待が寄せられています。

 ▽大型低温重力波望遠鏡KAGRAが完成、重力波望遠鏡3者による研究協定を締結
  https://www.nao.ac.jp/news/topics/2019/20191004-kagra.html

 ▽大型低温重力波望遠鏡KAGRA完成、年内にも共同観測開始へ (東京大学)
  https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0508_10010.html


■「三鷹・星と宇宙の日」開催[三鷹]

 国立天文台三鷹キャンパスの特別公開「三鷹・星と宇宙の日」を、今年は
10月25日、26日に開催します。
 ふだんは見学できない観測・実験施設の公開、最新の研究成果の紹介や研究
者によるさまざまなテーマのミニ講演会など、多くの企画を用意して皆様のご
来場をお待ちしています。26日には、1999年のファーストライトから今年20年
を迎えたすばる望遠鏡が明らかにした宇宙像を紹介する講演会を開催します。
 10月25日、26日の両日とも、自由にご参加いただけます。企画によっては整
理券が必要な場合がありますので、ご注意ください。また、25日、26日では公
開の時間帯や内容が異なりますので、ウェブサイトにて詳細をご確認の上でご
来場ください。
 隣接する東京大学天文学教育研究センター、三鷹市星と森と絵本の家でも
楽しい企画を準備しています。多くの皆様のお越しをお待ちしています。

おもな公開内容
・10月25日 (金) プレ公開
  開催時間:14時から19時まで (入場は18時まで)
  内容:一部の施設の公開と研究紹介、ミニ講演会、質問コーナー、
     天体観望会 (晴天時のみ) など
・10月26日 (土) 本公開
  開催時間:10時から19時まで (入場は18時まで)
  内容:講演会 (テーマ:すばる望遠鏡の20年)、ミニ講演会、
     観測・実験施設の公開と研究紹介、質問コーナー、
     天体観望会 (晴天時のみ) など
・講演会 (テーマ:すばる望遠鏡の20年)
 10月26日 (土) 13時10分より15時30分、すばる棟大セミナー室にて
 講演1 すばる望遠鏡の20年―すばるが明らかにした宇宙の姿
     吉田道利 (国立天文台/総合研究大学院大学 教授)
 講演2 すばるとアルマで探る惑星系形成研究の最前線
     深川美里 (国立天文台/総合研究大学院大学 教授)
 ※YouTube および ニコニコ生放送でライブ配信を行います
 ※東京大学天文学教育研究センターでも、同テーマの講演会が開催されます
  
 詳しい公開内容は、「三鷹・星と宇宙の日 2019」ウェブサイトをご覧くだ
さい。

 「三鷹・星と宇宙の日」は、自然科学研究機構 国立天文台、自然科学研究
機構 アストロバイオロジーセンター、東京大学大学院 理学系研究科附属 
天文学教育研究センター、総合研究大学院大学 物理科学研究科 天文科学専攻
の共催事業です。

 ▽三鷹・星と宇宙の日 2019
  https://www.nao.ac.jp/open-day/2019/

 ▽国立天文台三鷹キャンパス
  https://www.nao.ac.jp/access/mitaka/


■大学共同利用機関シンポジウム2019

 大学共同利用機関シンポジウム2019「宇宙・物質・エネルギー・生命・情報・
人間文化、その謎に挑む」が10月20日に開催されます。
 大学・企業等の研究者に研究資源や実験装置などを提供する大学共同利用機
関が、日々行っている最先端の研究とその成果を、研究者によるトークを通じ
てご紹介します。国立天文台からは、水沢VLBI観測所の秦和弘 (はだかずひろ) 
助教が「人類が初めて捉えたブラックホールの姿」というタイトルでトークを
行います。その他のトークについてはウェブサイトをご覧ください。
 研究者になりたい、最新の研究成果を知りたい、研究者と交流したい、とい
う方はぜひご参加ください。

開催概要
 日時:2019年10月20日 (日) 11時から17時まで
 会場:日本科学未来館 7階 (東京都江東区青海2-3-6)
    交通案内 https://www.miraikan.jst.go.jp/guide/route/
 主催:大学共同利用機関協議会、大学共同利用機関法人 機構長会議
 内容:研究者トーク
    プログラム等の詳細はウェブサイトをご覧ください
 その他:入場無料
     ※日本科学未来館の常設展等の観覧には入館料が必要です

 ▽大学共同利用機関シンポジウム2019
  「宇宙・物質・エネルギー・生命・情報・人間文化、その謎に挑む」
   (大学共同利用機関協議会)
  https://www.kek.jp/intersympo/2019/

 ▽大学共同利用機関シンポジウム (大学共同利用機関法人)
  http://www.4kikou.org/symposium.html


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2019年10月9日

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© 1999 Tsutomu Seki.