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投稿者 スレッド
佐藤裕久
投稿日時: 2018-3-12 17:36
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 1876
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国立天文台 メールニュース No.187

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   国立天文台 メールニュース No.187  (2018年3月12日発行)
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 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象などを、メールで
 お届けする不定期発行のニュースです。
 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

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■天の川の電波地図作り:FUGINプロジェクト
■「電波天文観測実習」参加者募集[野辺山]
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■天の川の電波地図作り:FUGINプロジェクト

 私たちが住む「天の川銀河 (注1)」は、1千億個もの恒星のほかにガスや塵 
(ちり) の集まりで形づくられています。夜空に帯状の雲のように見える天の川
の正体は、天の川銀河を構成する無数の星々が放つ微かな光が重なりあったも
のです。天の川の中には星がほとんど見えない暗い場所が所々にありますが、
これは「暗黒星雲」と呼ばれ、ガスや塵 (ちり) の集まりがその向こう側にあ
る星の光を遮り、可視光線では真っ暗に見えることから名付けられました。可
視光線では真っ暗に見える暗黒星雲ですが、電波望遠鏡を向けるとその星雲中
のガスや塵が放つ電波を観測することができます。
 国立天文台の研究者を中心とする研究チームは、国立天文台野辺山宇宙電波
観測所の45メートル電波望遠鏡と新たに搭載された受信機 (FOREST) を用いて
天の川のマッピング観測を行い、詳細な天の川の電波地図作りを進めてきまし
た。このプロジェクトは「FUGIN (注2) (風神)」と名付けられ、国立天文台を
はじめ、筑波大学、名古屋大学、上越教育大学、鹿児島大学などの多くの研究
所・大学の研究者で構成される研究チームによって、2014年から2017年にかけ
て進められました。

 完成した天の川の電波地図は、これまでにない広範囲でかつ詳細なもので、
天の川銀河の主要部を網羅する満月520個相当の範囲になります。この電波地
図のデータからは、天の川銀河全体にわたる大きな構造から個々の星の誕生に
直結する分子雲コアといった細かな構造まで、さまざまなスケールで星間物質
の構造を調べることができます。今回の観測データを用いた初期成果では、こ
れまでの観測データでは判別できなかった巨大なフィラメント状の分子雲の存
在や、星形成領域付近における多数のひも状のフィラメント構造の存在などが
明らかになりました。これは、分子雲の収縮と星の誕生の関係を解明する鍵に
なると考えられます。
 この天の川の電波地図は2018年6月に公開される予定で、今後の天の川銀河
研究の基礎データとなることが期待されています。さらに、アルマ望遠鏡を
使った詳細な電波観測や、赤外線などの多波長観測にも活用されるでしょう。
このデータから生み出される新たな研究成果に期待が高まります。

 注1:銀河系とも呼ぶ

 注2:「FOREST Unbiased Galactic plane Imaging survey with the Nobeyama 
   45 m telescope」の略

 ▽FUGINプロジェクト:見えない天の川の大規模探査
  〜天の川の最も詳しい電波地図づくり〜
  http://www.nro.nao.ac.jp/news/2018/0125-umemoto.html#fugin


■「電波天文観測実習」参加者募集[野辺山]

 国立天文台野辺山宇宙電波観測所では、45メートル電波望遠鏡を使った「電
波天文観測実習」の参加者を募集しています。
 この実習は、45メートル電波望遠鏡やアルマ望遠鏡を使った最先端の研究に
携わる研究者の指導の下、天文学に関心を持つ大学生の皆さんに、45メートル
電波望遠鏡を使った観測を通じて実際の電波天文学に触れていただくことを
目的としています。参加者には、ふだん研究者が行っている、望遠鏡の操作、
データ取得・解析、結果のまとめなどを体験していただきます。特に専門知識は
必要ありませんが、大学で物理実験を経験していることが望ましいです。
 関心を持つ多くの皆様のご応募をお待ちしています。

 日程:2018年6月4日 (月) より6月8日 (金) までの4泊5日
 場所:国立天文台野辺山宇宙電波観測所 (長野県南佐久郡南牧村)
 対象:大学の理科系学部 (教育学部の理科系も含む) に属する学生
 応募締め切り:2018年4月16日 (月) 必着
 応募方法等の詳細は、ウェブサイトを参照のこと

 ▽電波天文観測実習 (国立天文台野辺山宇宙電波観測所)
  http://www.nro.nao.ac.jp/~nro45mrt/misc/45school.html


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2018年3月12日

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