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     国立天文台 メールニュース No.171
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投稿者 スレッド
佐藤裕久
投稿日時: 2017-2-22 11:20
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 1765
オンライン
国立天文台 メールニュース No.171

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    国立天文台 メールニュース No.171  (2017年2月22日発行)
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 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報
 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。
 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

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■滝脇氏と秦氏が日本天文学会研究奨励賞を受賞
■「電波天文観測実習」参加者募集[野辺山]
■一般講演会「隣の星に生命を探せ!」のご案内
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■滝脇氏と秦氏が日本天文学会研究奨励賞を受賞

 このたび、国立天文台理論研究部の滝脇知也 (たきわきともや) 助教 (注) 
と、水沢VLBI観測所の秦和弘 (はだかずひろ) 助教 (注) が、2016年度日本天
文学会研究奨励賞を受賞することが決定しました。この授賞式は、2017年3月
に開催される日本天文学会2017年春季年会会期中に行われます。

 滝脇氏の受賞対象となった研究は「大規模3次元シミュレーションに基づく
重力崩壊型超新星の爆発機構に関する理論的研究」です。
 大質量星の進化の最期に起こる重力崩壊型超新星爆発は、重力崩壊から爆発
に至るメカニズムがいまだに完全には解明されていません。滝脇氏は、3次元
数値シミュレーションの計算手法を開拓し、それを大型計算機で実行すること
で、恒星の中心核で起こる重力崩壊から爆発の開始に至る物理過程を再現する
ことに成功しました。この再現には、恒星内部の構造を空間的に非対称とする
ことが重要な点でした。さらに、大質量星の自転に起因する新しい爆発機構も
シミュレーションを通じて発見しました。
 今後は、滝脇氏が開拓した計算手法をさらに推し進め、次世代計算機を用い
た長時間にわたる3次元計算の結果を観測と比較することで、超新星爆発の理
解がより進み、天体の爆発現象の解明が大きく進展することが期待されます。

 秦氏の受賞対象となった研究は「高分解能VLBIによる巨大ブラックホール
ジェット生成・収束・加速領域の観測的研究」です。
 活動銀河中心核ブラックホールからのジェットの放射は、銀河サイズを超え
て大きく広がる大規模な天体現象です。秦氏は、超長基線電波干渉計 (VLBI) 
を用いて、M87銀河のブラックホールジェットの詳細な観測研究を行いました。
特に、M87銀河のブラックホールジェットを最も高い分解能で観測することに
成功し、そのジェットの根元の位置を精密測定して、ブラックホールの位置と
電波で見えるジェットの構造との関係を解明しました。また、ジェットの形状
の詳細な観測からその加速機構を推測することに成功しました。
 これらの成果は、近く始動する、サブミリ波VLBI観測による巨大ブラック
ホールの直接観測プロジェクトで行われるM87銀河のブラックホールの詳細観
測に大きく貢献します。

 日本天文学会研究奨励賞は、1988年度に創設された日本天文学会による表彰
制度で、優れた研究成果を挙げている若手天文学者を表彰するものです。

 注:総合研究大学院大学 物理科学研究科天文科学専攻 助教 (併任)

 ▽公益社団法人 日本天文学会
  http://www.asj.or.jp/


■「電波天文観測実習」参加者募集[野辺山]

 国立天文台野辺山宇宙電波観測所では、45メートル電波望遠鏡を使った「電
波天文観測実習」の参加者を募集しています。
 この実習では、45メートル電波望遠鏡やアルマ望遠鏡を使った最先端の研究
に携わる研究者の指導の下、天文学に関心を持つ大学生の皆さんに、45メート
ル電波望遠鏡を使った観測を通じて実際の電波天文学に触れていただくことを
目的としています。参加者には、ふだん研究者が行っている、望遠鏡の操作、
データ取得・解析、結果のまとめなどを体験していただきます。特に専門知識は
必要ありませんが、大学で物理実験を経験していることが望ましいです。
 関心を持つ多くの皆様のご応募をお待ちしています。

 日程:2017年6月5日 (月) より6月9日 (金) までの4泊5日
 場所:国立天文台野辺山宇宙電波観測所
 対象:大学の理科系学部 (教育学部の理科系も含む) に属する学生
 応募締め切り:2017年4月17日 (月) 必着
 応募方法等の詳細は、ウェブサイトを参照のこと

 ▽電波天文観測実習 (国立天文台野辺山宇宙電波観測所)
  http://www.nro.nao.ac.jp/~nro45mrt/misc/45school.html


■一般講演会「隣の星に生命を探せ!」のご案内

 自然科学研究機構 アストロバイオロジーセンター (注) は、日本における
太陽系外惑星研究の概要やアストロバイオロジー (宇宙における生命の科学的
探査) への取り組みをご紹介する一般講演会「隣の星に生命を探せ!〜系外惑
星とブレイクスルー・イニシアチブ〜」を、3月22日に開催します。
 2016年8月に太陽系から最も近い恒星系「ケンタウルス座α星系」の恒星の
一つ「プロキシマ・ケンタウリ」の周りに見つかった惑星が注目を集めていま
す。今回の講演会では、このプロキシマ・ケンタウリに小型探査機を送る計画
や、電波観測での宇宙生命探査を進めつつある「ブレイクスルー・イニシアチ
ブ」計画の主たる研究者による講演 (英語、通訳付き) も予定しています。
 講演会の詳細と参加のお申し込み方法はウェブサイトをご覧ください。
 多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 開催概要
 テーマ:隣の星に生命を探せ!〜系外惑星とブレイクスルー・イニシアチブ〜
 日時:2017年3月22日 (水) 18:00-20:00
 会場:広島市文化交流会館「銀河」
     (広島県広島市中区加古町3-3)
    アクセス http://h-bkk.jp/access.html
 主催:大学共同利用機関法人 自然科学研究機構
     アストロバイオロジーセンター
 共催:広島大学、自然科学研究機構 国立天文台
 参加費:無料
 参加方法:
  ウェブサイトからの参加登録が必要です (先着順)
  締め切りは3月15日です

 注:2015年に大学共同利用機関法人 自然科学研究機構に設置されました。
   近年の太陽系外惑星観測の進展を契機に、宇宙における生命の科学的
   探査のため、自然科学の異分野融合による研究を発展させ、太陽系外
   の惑星探査、太陽系内外の生命探査を推進しています。

 ▽隣の星に生命を探せ!〜系外惑星とブレイクスルー・イニシアチブ〜
  http://abc-nins.jp/workshop/2017ABC_hiroshima_pub.html

 ▽自然科学研究機構 アストロバイオロジーセンター
  http://abc-nins.jp/


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2017年2月22日

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