R. WerykとE. Lilly (ハワイ大学天文学研究所)の通報によると、10月10日、Haleakalaにある1.8-m Pan-
STARRS1望遠鏡で得た3枚のi-バンド露出から彗星を発見した。FWHMは隣接する恒星のイメージが0".9であ
るのに対しこの彗星は約1".3であった。この天体はp.a.300°に向かって約4"伸びた短い尾がある可能性が
高いため、非対称に見える。
M. Micheli, R. WerykとR. Wainscoatらは、10月11.6日UT、Mauna Keaにある3.6-m Canada-France-Hawaii
Telescopeで60秒3枚のgri-バンド露出画像を得た。この天体は、はっきりとした彗星状で、p.a. 約240°
に向かって少なくとも10" の明かな尾を表示している。コマの芯のFWHMは隣接する恒星のイメージが0".8
であるのに対し1".2であった。
小惑星センターのNEOCPとPCCP webpageに公表後、佐藤英貴氏(東京都文京区, iTelescope天文台,10月12.1
日UT, 0.43-m f/6.8 アストログラフ＋輝度フィルター, Nerpio, スペインと10月12.4日UT、0.51-m f/6.8
アストログラフ＋輝度フィルター, Mayhill近郊, ニューメキシコ州のいずれも遠隔操作)らCCD位置観測者
によって彗星状と観測された。
発見位置は次のとおり、
2016 UT R.A. (2000) Decl. Mag.
Oct. 10.38004 1 40 59.46 +37 39 00.7 20.1
10.39169 1 40 59.08 +37 38 59.4 20.1
10.40337 1 40 58.67 +37 38 58.2 20.1
暫定放物線軌道要素と位置推算表は次のとおり、
Orbital elements:
C/2016 T3 (PANSTARRS)
T 2017 Sept. 6.74523 TT MPCW
q 2.6229001 (2000.0) P Q
Peri. 195.51517 -0.27216781 -0.88116901
Node 271.52097 +0.91888064 -0.11874121
e 1.0 Incl. 22.75208 +0.28562747 -0.45764802
>From 31 observations 2016 Oct. 10-18.
Ephemeris:
C/2016 T3 (PANSTARRS)
Date TT R. A. (2000) Decl. Delta r Elong. Phase m1
2016 09 18 01 50 46.3 +37 38 27 3.6897 4.4103 130.6 10.0 19.8
...
2016 10 03 01 44 51.7 +37 47 44 3.4606 4.3000 142.7 8.1 19.5
...
2016 10 11 01 40 38.6 +37 37 51 3.3590 4.2415 148.4 7.1 19.4
...
2016 10 17 01 37 10.1 +37 23 11 3.2931 4.1978 151.8 6.4 19.3
2016 10 18 01 36 34.4 +37 20 08 3.2830 4.1905 152.3 6.4 19.3
2016 10 19 01 35 58.4 +37 16 54 3.2732 4.1832 152.7 6.3 19.3
...
2016 10 25 01 32 20.4 +36 53 58 3.2200 4.1397 154.5 5.9 19.2
...
2016 11 02 01 27 34.3 +36 14 17 3.1643 4.0820 154.4 6.0 19.1
...
2016 11 17 01 19 55.5 +34 37 05 3.1069 3.9746 147.3 7.7 19.0
(CBET 4331、MPEC 2016-U10)
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