Robert WerykとEva Lillyの通報によると、9月21日UT、Haleakalaにある1.8-m Pan-STARRS1望遠鏡で
得た4枚のr-バンド露出から彗星を発見した。この彗星は、FWHMが約1".4 (シーイングは1".0)、約 2"
南西に向かって伸びた短い尾があると思われれる。
R. J. WainscoatとP. Forshayが、9月25.64日UT、Mauna Keaにある3.6-m Canada-France-Hawaii
Telescopeで得た、60秒3枚のw-バンド露出で、この天体の予想された動きに沿って追跡された。
移動の垂直方向に拡張したコマ (FWHMは隣接する恒星が0".75であるのに対し1".3)があり、広い尾が
少なくとも10"西に伸びているのがわかる。
小惑星センターのPCCP webpageに公表後、佐藤英貴氏(東京都文京区, iTelescope天文台, 0.51-m f/6.8
アストログラフ＋輝度フィルター, 9月22.48日UT、Mayhill近郊, ニューメキシコ州と9月23.60日UT、
Siding Spring, ニューサウスウェールズ州, オーストラリアのいずれも遠隔操作; 60秒のスタック露出
で、この彗星は強い集光した12"のコマが見え、それぞれ6".5と8".8の円形範囲で測定したこの彗星の
光度は17.9等であった。コマはp.a. 200°に向かって少し伸びている。佐藤氏は、9月23.7日、Siding
Springの0.40-m f/3.5 アストログラフで、60秒露出8枚のスタックで、強い集光した10"のコマが見え
るが尾はない。6".4の円形範囲で測定した光度は17.5等であった)らCCD位置観測者によって彗星状と観測
された。
発見位置は次のとおり、
2016 UT R.A. (2000) Decl. Mag.
Sept.21.57243 4 57 47.35 -25 58 58.0 19.4
21.58212 4 57 47.43 -25 59 17.2 19.4
21.59179 4 57 47.51 -25 59 36.5 19.5
21.60147 4 57 47.58 -25 59 56.0 19.6
暫定楕円軌道要素と位置推算表は次のとおり、
Orbital elements:
C/2016 S1 (PANSTARRS)
T 2017 Mar. 11.61363 TT MPCW
q 2.4339607 (2000.0) P Q
n 0.03184221 Peri. 272.20887 +0.03784440 -0.67265952
a 9.8582679 Node 227.87880 +0.31693917 -0.69325265
e 0.7531046 Incl. 94.92994 -0.94769054 -0.25870820
P 30.95
From 46 observations 2016 Sept. 21-29.
Ephemeris:
C/2016 S1 (PANSTARRS)
Date TT R. A. (2000) Decl. Delta r Elong. Phase m1
2016 08 30 04 49 15.7 -14 57 30 2.8775 3.0284 88.7 19.5 19.1
...
2016 09 14 04 56 00.2 -21 56 35 2.6251 2.9509 98.8 19.7 18.8
...
2016 09 22 04 57 51.0 -26 13 09 2.5100 2.9110 103.4 19.6 18.6
...
2016 09 28 04 58 12.3 -29 38 55 2.4349 2.8817 106.3 19.5 18.5
2016 09 29 04 58 09.9 -30 14 10 2.4234 2.8769 106.8 19.5 18.5
2016 09 30 04 58 05.7 -30 49 40 2.4122 2.8721 107.2 19.5 18.5
...
2016 10 06 04 57 00.0 -34 27 01 2.3519 2.8437 109.3 19.4 18.4
...
2016 10 14 04 53 29.6 -39 23 56 2.2902 2.8068 111.0 19.4 18.3
...
2016 10 29 04 39 00.6 -48 29 51 2.2346 2.7410 110.2 19.9 18.1
(CBET 4324、MPEC 2016-S93、oaa-comet 406, 413)
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