Gennady Borisovの通報によると、9月11.06日UT、MARGO天文台 (Nauchnij近郊, クリミア)の0.3-m f/1.5
Genonアストログラフによって得た3枚のフィルターなし70秒露出で、16" のコマのある拡散した彗星を
発見した。この天体の0'.5の円形範囲で測定したこの彗星のr-全光度は16.0等であった。
小惑星センターのPCCP webpageに公表後、佐藤英貴氏(東京都文京区, iTelescope Sierra Remote天文台,
0.61-m f/6.5 アストログラフ＋輝度フィルター, Auberry, カリフォルニア州, 遠隔操作;強い集光した
8"のコマが見え、p.a. 260°に向かって伸びた20" の尾の気配がある。5".0の円形範囲で測定したこの
彗星のw-バンド光度は17.9等であった)らによって彗星状と観測された。
発見位置と翌夜のフォローアップ観測位置は次のとおり、
2016 UT R.A. (2000) Decl. Mag. Observer
Sept.11.06676 9 45 21.07 +27 53 36.3 16.0 Borisov
11.07516 9 45 24.56 +27 53 31.2 16.0 "
11.08356 9 45 27.74 +27 53 27.0 16.0 "
12.06029 9 52 16.14 +27 42 51.3 16.0 "
12.06456 9 52 18.12 +27 42 51.0 16.0 "
12.07168 9 52 21.11 +27 42 45.7 16.0 "
暫定放物線軌道要素と位置推算表は次のとおり、
Orbital elements:
C/2016 R3 (Borisov)
T 2016 Oct. 10.97058 TT MPCW
q 0.4483670 (2000.0) P Q
Peri. 117.88631 -0.61316037 +0.10269853
Node 78.69606 -0.60599026 -0.69721326
e 1.0 Incl. 53.01082 +0.50676440 -0.70946929
From 42 observations 2016 Sept. 11-16.
Ephemeris:
C/2016 R3
Date TT R. A. (2000) Decl. Delta r Elong. Phase m1
2016 08 17 07 33 26.3 +26 58 04 2.0009 1.2901 33.9 25.9 20.6
...
2016 09 01 08 42 58.6 +28 26 06 1.6841 1.0248 34.4 33.8 19.2
...
2016 09 09 09 31 23.1 +28 10 48 1.5375 0.8798 32.8 38.3 18.4
...
2016 09 15 10 13 29.6 +27 00 36 1.4461 0.7714 30.4 41.3 17.7
2016 09 16 10 20 57.8 +26 42 12 1.4328 0.7535 30.0 41.8 17.6
2016 09 17 10 28 33.0 +26 21 35 1.4202 0.7357 29.5 42.2 17.4
...
2016 09 23 11 16 02.8 +23 25 29 1.3594 0.6324 25.9 43.8 16.7
...
2016 10 01 12 21 30.0 +16 49 37 1.3232 0.5149 20.1 41.9 15.7
...
2016 10 16 14 09 55.7 -02 38 01 1.3814 0.4664 12.9 28.5 15.4
Maik Meyer (Limburg, ドイツ)は、この彗星とC/1915 R1 (Mellish)の軌道の類似性を指摘した。
3個の観測を基にした放物線軌道がEinaarsonとAlter (1915, Lick Obs. Bull. 8, 151)によって公開され
ていた。
新しいC/2015 R1の放物線軌道は次のとおり、
C/1915 R1 (Mellish)
T 1915 Oct. 13.60006 TT MPCW
q 0.4649238 (2000.0) P Q
Peri. 116.17461 -0.63078628 +0.06941876
Node 77.52904 -0.56905596 -0.71849856
e 1.0 Incl. 52.32785 +0.52752629 -0.69205553
From 7 observations 1915 Sept. 19-23.
Gareth V. Williams と中野主一氏は、1915 年と2016 年の出現の決定的なリンク(1915 年と2016 年の間
の回帰を0, 1 回, 2 回および3 回見逃した可能性)を試みたが成功しなかった。2 つの彗星が同じ天体で
ある可能性はないと思われるが、共通の起源の場合にはさらに調査の必要がある。
(CBET 4321、MPEC 2016-S03、oaa-comet 397,399,401)
メイン
