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     国立天文台 メールニュース No.165
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佐藤裕久
投稿日時: 2016-8-9 21:37
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2505
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国立天文台 メールニュース No.165

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    国立天文台 メールニュース No.165  (2016年8月9日発行)
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 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報
 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。
 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

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もくじ
■夜空に浮かぶ太古の目
■ひので衛星10周年記念講演会「太陽観測から宇宙と地球を探る」
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■夜空に浮かぶ太古の目

 すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ「Hyper Suprime-Cam (ハ
イパー・シュプリーム・カム、以下 HSC)」が、極めて珍しい姿の重力レンズ
天体を捉えました。手前にある銀河の重力によって、背後にある距離が異なる
2つの銀河からの光が同時に曲げられている (重力レンズ効果を受けている) 
ために、この天体はとてもユニークな見た目をしています。HSCで撮影したデー
タからこの天体を発見した研究チームは、古代エジプトの神であるホルスの目
に似ていることから、この天体を「ホルスの目」と名付けました。
 このまれな姿の天体の発見は、国立天文台ハワイ観測所が大学生向けに行っ
ている体験授業「すばるの学校」の中での出来事でした。授業中、受講生と講
師が一緒にHSCの観測画像を調べているときに偶然発見したものです。こういっ
たまれな姿の天体が見つかるのは、空の広い領域を観測できるHSCと遠くの銀河
からの光を高い解像度で捉えられるすばる望遠鏡ならではの成果と言えます。
 現在、すばる望遠鏡とHSCを使って、いまだかつてない広い視野と高い解像度
で宇宙を観測する大規模プロジェクト「戦略枠プログラム」が進行中です。こ
の「ホルスの目」も戦略枠プログラムで得たデータから発見されました。今後
も続けられるHSCを用いた大規模観測からは、さらに今回のような重力レンズ天
体の発見が期待されています。多くの重力レンズ天体の解析から、銀河の基本
的な性質や宇宙膨張の歴史を探ることができるようになります。
 今後、このような夜空に浮かぶ「太古の目」が、宇宙の歴史をひもとくのに
大切な役割を果たすことになるでしょう。

 ▽夜空に浮かぶ太古の目
  http://subarutelescope.org/Pressrelease/2016/07/25/j_index.html


■ひので衛星10周年記念講演会「太陽観測から宇宙と地球を探る」

 国立天文台、名古屋大学 宇宙地球環境研究所、宇宙航空研究開発機構 宇宙
科学研究所は、太陽観測衛星「ひので」が打ち上げから10年を迎えるのを記念
して、広く一般を対象とした講演会を来る9月10日に開催いたします。
 2006年9月に打ち上げられた「ひので」は、太陽研究を大きく進展させる数々
の発見をしてきました。私たちにとって最も身近な天体であり、生活に影響を
及ぼす存在である太陽。「ひので」の10年の観測成果を振り返り、これまでに
太陽の何が明らかになったのか、何がいまだに分かっていないのか、分かりや
すくおし話するとともに、今後の太陽研究のあり方について考える講演会です。

開催概要
 テーマ:太陽観測から宇宙と地球を探る
 日時:2016年9月10日 (土) 13時30分から16時30分まで (開場13時)
 会場:名古屋大学 東山キャンパス 坂田・平田ホール 
    (愛知県名古屋市千種区不老町)
 主催:自然科学研究機構 国立天文台、名古屋大学 宇宙地球環境研究所、
    宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所
 参加費:無料
 その他:ご参加には事前のお申し込みが必要です (定員:300名、先着順)
     お申し込み開始は 8月17日 (水) 正午を予定しています
     インターネット、往復はがきのいずれかでお申し込みください
内容
 講演1:「ひので」参上〜太陽研究新時代の幕開け〜
     原 弘久 (自然科学研究機構 国立天文台 准教授)
 講演2:太陽表面は6000度、上空大気は100万度の謎を追え!
     清水敏文 (宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 准教授)
 講演3:太陽フレアから地球を守れ!
     草野完也 (名古屋大学 宇宙地球環境研究所 教授)
 講演4:「ひので」の先へ!〜これからの太陽研究〜
     一本 潔 (京都大学/国立天文台 教授)

 講演内容の詳細と参加お申し込み方法はウェブサイトをご覧ください。
 多くの皆様のご参加をお待ちしています。

 ▽ひので衛星10周年記念講演会「太陽観測から宇宙と地球を探る」
  http://www.nao.ac.jp/news/notice/2016/20160711-hinode-lecture.html


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2016年8月9日
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