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     Comet P/2014 OL465 (PANSTARRS)
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佐藤裕久
投稿日時: 2023-5-23 13:10
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2503
オンライン
Comet P/2014 OL465 (PANSTARRS)

2014年7月、ハワイ HaleakalaにあるPan-STARRS1 1.8-m Ritchey-Chretien 反射望遠鏡で、小惑星
状天体が発見され、小惑星符号 2014 OL465がつけられていた(2022年3月に発表MPS 1559396を参照)。
2023年に彗星状であることがわかった。
N. Erasmus (南アフリカ天文台: SAAO)は、2023年2月20日、Terrestrial-Impact Last Alert System 
(ATLAS)調査プログラムのコースで得られたCCD画像で、少なくとも6-7週間、この天体が予想より(お
そらく2等)予想より明るく見えると書いた。
特に、2023年2月1日と3日、チリ Rio Hurtadoの0.5-m f/2 Schmidt反射望遠鏡で得た画像に言及した。
2月3日と5日、SutherlandにあるSAAO 1-m Lesedi望遠鏡で得た、フォローアップ観測で、明るくなっ
ていることが確認された。この天体の大きさは、近傍の恒星が2".7であるのに対し、3".6(半値全幅:
FWHM)だった。しかし、明確なコマや尾は見えなかったと述べている。
A. Fitzsimmons (クイーンズ大学, Belfast)は、2022年12月2日から2023年1月12日の間に彗星の視野
を示す以前のATLASの画像を見つけられなかっが、2023年5月17.96日に得た4枚の30-秒画像には、5".7
のシーイングで8".0(FWHM)の拡散したコマがはっきりと写っており、コマが伸びたような尾が見えた。
Fitzsimmonsによって、4月13日のATLAS画像もコマと尾が確認されている。
小惑星センターのPCCP webpageに2014 OL465が掲載されていることに注目し、佐藤英貴氏(東京都文京
区)は、2023年5月19.32日UT、遠隔操作で、チリ、Rio Hurtadoにある "Deep Sky Chile" 0.51-m f/6.8 
アストログラフで得た、12枚の60-秒CCD露出スタック画像では、強く集光した 10"のコマが見えるが
尾はない。5".0の円形範囲で測定した光度は17.7等であった。

彗星機能は次のとおり、

OC   Date        Reporter           Coma    Tail    PA          Exposures
M22  2023-05-17  A. Fitzsimmons      12"            
X07  2023-05-19  H. Sato             10"                         12x60s

発見位置は次のとおり、

     2014 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     July 25.43060   20 34 20.88   -21 23 44.1   21.5
          25.45458   20 34 19.81   -21 23 43.1   21.6
          25.46657   20 34 19.26   -21 23 42.4   21.5
          27.37457   20 32 55.69   -21 22 13.7   21.4
          27.38673   20 32 55.15   -21 22 13.3   21.5
          27.39892   20 32 54.62   -21 22 13.0   21.7
          27.41110   20 32 54.07   -21 22 11.9   21.7
          30.38506   20 30 44.01   -21 19 43.8   21.7
          30.39698   20 30 43.47   -21 19 43.2   21.7
          30.40889   20 30 42.92   -21 19 42.6   21.7
          30.42081   20 30 42.38   -21 19 42.0   21.7

MPCの楕円軌道要素、位置推算表は次のとおり、

rbital elements:
    P/2014 OL465 (PANSTARRS)                                                    
Epoch 2023 Feb. 25.0 TT = JDT 2460000.5                                         
T 2023 Feb. 28.23175 TT                                 Rudenko                 
q   3.3725329            (2000.0)            P               Q                  
n   0.09707054     Peri.  267.70555     -0.74107864     +0.60818380             
a   4.6889732      Node   309.59564     -0.36800539     -0.72228880             
e   0.2807524      Incl.   21.66341     -0.56158213     -0.32925880             
P  10.2                                                                         
From 81 observations 2012 Mar. 21-2023 May 19.                                  
                                                                                
Ephemeris:
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r    Elong.  Phase   m1
2023 04 20    14 49 48.7 -47 05 29   2.5340  3.3819   141.9    10.6  17.8
...
2023 05 05    14 37 54.6 -46 52 34   2.4833  3.3883   149.1     8.8  17.8
...
2023 05 13    14 31 29.4 -46 24 47   2.4780  3.3923   150.2     8.5  17.8
...
2023 05 19    14 27 01.9 -45 55 29   2.4843  3.3956   149.6     8.7  17.8
2023 05 20    14 26 20.1 -45 49 58   2.4862  3.3962   149.4     8.7  17.8
2023 05 21    14 25 39.2 -45 44 18   2.4883  3.3968   149.1     8.8  17.8
...
2023 05 27    14 21 55.2 -45 07 14   2.5062  3.4004   146.9     9.4  17.8
...
2023 06 04    14 18 03.8 -44 11 29   2.5429  3.4057   142.7    10.4  17.8
...
2023 06 19    14 14 48.6 -42 18 02   2.6486  3.4167   132.4    12.7  18.0

(MPEC 2023-K66、CBET 5262)

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