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2013年02月23日

2012 DA14の撮影

 久しぶりのアポロ型小惑星の接近です。余りにもスピードが速いので高橋製作所のε210 F3.0で挑戦してみました。フイルム撮影で感度は1600です。小惑星のモーションは赤緯方向に大きいので、赤経は固定して、赤緯の方ばかり予報に合わせて北に送っていきました。露出は10秒ですが大変に忙しい追跡でした。撮影時刻は午前5時ごろでしょうか、しし座の明るい銀河M65とM66が写っています。撮影中7cmのファインダーをのぞきましたがそれらしいものは見えませんでした。
 10年ほど前の2002年8月に2002 NY40というのが接近して60cm反射で撮ったことがあります。モーションが遅かったので撮影はもっと簡単で、位置の測定もできました。
 今回は、たまたま前後して、ロシア(ウラル地方チェリャビンスク州)に隕石が落下して、いやがうえにも小惑星の熱で盛り上がりました。
 去る2月17日には、天文台で観測会があり、お客さんに、1947年にロシアに落ちた隕石を見ていただきました。シホテアリン(Shihote-Alin)隕石です。



2012 DA14の写真
2013年2月16日午前5時ころ撮影