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2012年11月06日

小惑星「神鍋」命名記念講演会が開かれました

 2012年10月21日、兵庫県豊岡市で豊岡市他の主催で「神鍋」命名の講演会と式典、及び祝賀会がひらかれました。
 式典では発見者の関から、豊岡市の市長に「命名証明書」が手渡され、市長から感謝状をいただきました。続いて関の講演がはじまりましたが、ここは当地出身の植村直己氏を記念した「植村直己冒険館」。私のお話も、それを意識して、テーマを”イケヤ・セキ彗星の冒険”としました。この日10月21日は、奇しくも1965年に現れた「クロイツ属彗星」の近日点通過の日に当たっていたのでした。その「イケヤ・セキ彗星」は100万度の光熱のコロナの中を通過するという”冒険”をやってのけたのでした。


公演中の関勉




 小惑星「神鍋」発見のいきさつもお話し、夜は宿泊施設をもつ民間の天文台「アルビレオ」で、60cm反射鏡を使用して、折から接近中の小惑星(23468) Kannabeを野村敏郎氏の指導で観測会を催しました。豊岡市の文化のシンボルとして15等級でいま輝いています。


オーベルジュ アルビレオ天文台

 神鍋はスキー場やテニスコートなどのある高原で、夜は光害の少ない満点の星空です。古くからのコメットハンター入江良一さんの活躍の場でもあります。


神鍋高原

 その日は5階建ての屋上に立派な天文台ドームのある星のペンション「アルビレオ」に地元のお世話くださった菅野松男さんと宿泊し、翌日は近くの「竹ノ内隕石落下の記念碑」を見学したり、神鍋高原の山中の珍しい「万劫の大かつら」なんかを見物しました。大人が6人ほどでやっと手を廻すことのできる巨木で、私はふと高知県の”日本一の大杉”の事を思い出しました。土讃線、高松-高知間の「大杉駅」の北の山中にあります。





万劫の大かつら
入江良一氏撮影