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2012年01月29日

P/2003 HT15 (LINEAR)の回帰を検出しました

 今回芸西チームによってP/2003 HT15という初めて回帰する周期彗星が検出されました。芸西の天文台としては1994年5月6日の「ブルックス第2彗星」以来実に18年振りのことです。これは新70cm反射鏡で10分露出を14枚も撮影した下元(しももと)さんと、その観測結果から軌道計算し、なお的確に判断してスミソニアンに報告した佐藤裕久さんの努力の結晶です。
 いまは世界的に望遠鏡が大型化し、70cmクラスの中口径で暗い星を検出することは困難となっています。望遠鏡の多くの欠陥を努力でカバーしていくというアマチュア精神が実って今回の結果を招来しました。

[P/2003 HT15 (LINEAR)の検出画像]
P/2003 HT15 (LINEAR)の検出画像