« 2011年01月 | メイン | 2011年10月 »

2011年02月08日

凄い黄砂地獄

 年が明けてから1回も雨が降りませんでした。昨日までの約40日、毎日晴天続きで極端に寒い日も多くありました。過去高知県では百何十年無かった記録とか。
 空が晴れて観測が進みそうですが、どっこいそうは行かず、大気は黄ばんで猛烈な黄砂です。日によっては遠くの山は見えず、至近距離の風景でさえも煙っています。これは中国からの普通の黄砂現象ではなく、恐らく最近猛威を振るっている九州の「新燃岳」の影響と思われます。高知県も西の端の宿毛で火山灰が降ってきた記録がありますが、はるか東のここ高知市にもついに火山灰が降ってきました。眼に見えない微粒ですが、車の屋根にうっすらと積もっています。濃い黄砂が降ってきて総ての風景が染まった感じです。
 昔を思い出しました。20年は経ったでしょうか。フィリピンのピナツボ火山の大爆発で駐屯の米軍が撤退したことがあります。そのころオーストラリアの捜索界の雄、ブラッドフィールドが暁天に彗星発見をやったのですが、芸西では南の空が煙って観測できなかったことがあります。火山灰は成層圏近くにまでせまってしばらく浮遊し、天体観測は世界的に公害を被ったのでした。
 写真は自宅の二階の窓からの南の景観で2月7日の午後です。明るいはずの晴天が暗く夕闇のように見えます。


黄砂で夕闇の様になった高知市の空
2011年2月7日午後撮影