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2007年10月18日

私も映画好きでした

 軌道計算家の村岡健治さんは大の映画好きですが、実は私も嘗て映画好きでした。特に1950年前後の映画は良く見にいきました。
 私が1960年代になって彗星を発見する前の時代です。
 印象に残っている映画として、1949年ごろ作られたアメリカ映画の「第三の男」です。敗戦直後の晩秋の廃墟のウイーンの町をバックにしてのモノクロ映画の良さは忘れられません。そしてアントン・カラーのチターの名演も印象的でした。
 日本映画では私が中学のとき見た1947年作の「地獄の顔」。そして黒澤明監督の「野良犬」や「酔いどれ天使」も最近になってビデオで再び見るチャンスがありました。
 1942年ごろの大映の映画で第五列の恐怖を取り扱った映画で、山本智之監督の「あなたは狙われている」というのがありました。水島道太郎や月形龍之介らの主演したものですが、当時の太平洋戦争を背景にして、これほどスリルとサスペンスに満ちた作品は珍しかったように思います。私は当時小学生でしたが、恐ろしい場面では見るに絶えず思わず椅子の下に隠れたほどです。いい映画の出だしは素晴らしいものですが、この映画も関東地区のある田舎の駅に大きいトランクを提げた男が深夜に降り立って駅前の田舎道を線路沿いに歩き出すシーンがいい。この男は一体なにものなのか?そして何処へ行くのか、と最初から期待とサスペンスの連続です。
 しかしこの映画はインターネットで調べても題名と配役の名が出てくるだけで全くわかりません。もしビデオやDVDなんかで今見ることができらば、こんな嬉しいことはないのですが、、、、。
 実は私の家も戦時中一種の軍事工場で、スパイの暗躍がありました。いずれHPに連載中の「ホーキ星と50年」に書くつもりですが全く映画と小説を地で行くような恐怖の物語です。(大きいトランクを持った怪しい男は私の工場にも来た、、、、、?)
 さて、もう一つ映画で皆様に教えていただきたいのがあります。これも1950年前後のアメリカ映画?ですが、北海を舞台にした捕鯨船?どうしの争いと男の友情を描いた白黒の映画ですが、最後に氷山に向かって突っ込んで自爆するシーンが印象に残っています。果たして、なんという題の映画だったのでしょうか。はなはだ頼りないですが、古い方なら多くの人がご覧になって憶えていらっしゃると思います。
 実は私のギターの生徒にAさんという大の映画好きの方がいて、まるで映画の字引のような方で、内外の映画に精通しており、レッスンの大方は映画の話になって終るのですが、この方は私より10年ほど若いので、上記のことをご存知ないのです。Aさんは黒澤明監督とラジオで対談をやったといいますから、高知県ではかなり有名な方のようです。