« 2005年03月 | メイン | 2005年05月 »

2005年04月13日

 昨12日下元繁男(

 昨12日下元繁男(しももと しげお)さんが久しぶりに来られ話が弾みました。
このホームページに多大の協力をして下さっている下元さんと、オーストラリア在住の加藤英司(かとう えいじ)さんの名が芸西天文台で発見した次の小惑星に付きました。かねてからIAU(国際天文学連合)に申請してあったもので、お喜び申し上げます。
(10094)Eijikato =1991 DK  1991 Feb.20 by T. Seki (Geisei)
(18365)Shimomoto=1990 WN5 1990 Nov.17 by T. Seki (Geisei)
 写真は加藤さんの小惑星を発見した年(1991)のもので、二重露出(1回露出し、少し時間を空けてテレスコープ(望遠鏡)を僅かに北にずらし、もう1度露出)することによって、太陽系の移動天体が容易に見つかるわけです(他の恒星に比べて小惑星は斜めに移動して写っている)。彗星もこのような方法でパトロール(捜索)しています。芸西では1982年以来約1500個の小惑星を検出し、この中の222個が確定(ナンバーがつけられる)しています。芸西では今もパトロールを続けていますが、明るいものはほとんど発見され尽くして、18等以下の暗いものに僅かな望みがあります。
 これら2つの星は夏頃に衝を迎えて接近します。16等弱で小さい望遠鏡でも撮影できそうなのが魅力です。
[小惑星(10094)Eijikatoの発見写真]
小惑星(10094)Eijikato の発見写真
1991年2月23日
3時7分から14分間と3時22分から16分間の二重露出
芸西天文台60cmF3.5反射望遠鏡 TP6415フィルム