記事タイトル:M110に新星と思われる天体、急速に減光 

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お名前: 佐藤 裕久   
VSOLJ ニュース (098)

       M110に新星と思われる天体、急速に減光

                                         著者  :山岡均(九大理)
                                         連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp


 VSOLJ ニュース(097)でお伝えした、アンドロメダ大銀河の伴銀河M110に出
現したと見られる新星らしき天体は、串田さんの確認観測時である10月5.764
日(世界時、以下同様)に15.8等だったものが、ハンガリーのZs. Keresztyさん
が2日後の観測したところ、R=18.5等級と、急速に減光しているのが判明しま
した。

 今回の天体が実際にM110に現われた新星ですと、最も明るい部類に入ります。
新星は明るいものほど増減光が速いという傾向にありますが、これほどの急速
な減光は、1975年に1.8等級まで明るくなったはくちょう座の新星V1500 Cygが、
極大後2日で4.2等級まで暗くなったのに匹敵する、これまでで最も速いもので
す。まだスペクトル観測は報告されていませんが、暗くなってしまう前にスペ
クトル撮影がなされることが強く期待されます。

参考:Bishopさんによる超新星と銀河系外新星のページ
http://www.RochesterAstronomy.org/snimages/

    2002年10月 9日
[2002年10月10日 0時56分10秒]

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