記事タイトル:オーストラリアの Tabur, いて座に新星らしき天体を発見 

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お名前: 佐藤 裕久   
VSOLJ ニュース (099)

     オーストラリアの Tabur, いて座に新星らしき天体を発見

                                         著者  :加藤太一(京大理)
                                         連絡先:tkato@kusastro.kyoto-u.ac.jp

 オーストラリアの Tabur は彗星や新変光星の捜索で有名ですが、このたびいて座
に新星らしき天体を発見しました(IAUC 8001)。発見は 10月25.44日に撮像された
CCDカメラの画像からなされました。発見時のCCD等級は9.7等と報告されています。
Tabur に精測位置は

   17h 47m 21s.74 (J2000.0)
   -23o 28' 23".1

 と報告されています。この位置には既知変光星はなく、また発見前の画像やプレート
写真、赤外線サーベイ(2MASS)で十分に暗かったことから、新星または爆発型の変光星
と思われます。眼視観測では10月26日に 10.3-10.5等と報告されています。

 もし新星と確認された場合には、いて座で今年4個目の新星となります。このように
一つの星座に1年で多数の新星が発見された例は少なく、新記録となるかも知れません。

 VSNETでもこの天体に関するページを用意する予定です。以下のページをチェック
いただければと思います。

  http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/vsnet/

2002年10月28日
[2002年10月28日 18時36分56秒]

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