LINEARによりしし座に19等の小惑星状天体として通報された2001 CV_8は、
他の CCD 観測者により彗星であることがわかった。
 M. Hicks(JPL)の報告では、Table Mountain 天文台のD. Esquedaらが
0.61-m f/16反射鏡の観測により得た非測光画像（不完全な追跡による）は、
2月4日、 中央集光はない拡散状で西に向かって5″の扇型をした尾がある。
2月6日、Cordell-Lorenz 天文台の 0.3-mｆ/5.8 Schmidt-Cassegrain望遠鏡
(月光と追跡問題あり）によって得られた画像は天体近くの星よりかなり拡散して見える。
2月10日、Klet天文台の0.57-m ｆ/5.2反射鏡では、拡散状で9" のコマとP.A. 270°に
かすかな15 " の尾がある。
発見位置は次のとおり、

Feb. 1.34987 UT   10h 58m 18s.71   +15°47′43″.3 (2000.0) m2=19.0 LINEAR

追加観測がされ、 B. G. Marsden によって短周期軌道要素が計算された。
この彗星は、1998年11月、木星の約0.14 AUを通過した。

Orbital elements:
    P/2001 CV8 (LINEAR)
T 2001 Jan. 23.3533 TT                                  Marsden
q   2.122429             (2000.0)            P               Q
n   0.1268315      Peri.  142.8087      -0.8054537      -0.5926545
a   3.923299       Node     0.8554      +0.5009253      -0.6828125
e   0.459019       Incl.    8.6908      +0.3167306      -0.4272327
P   7.77
From 26 observations 2001 Feb. 1-10.

Ephemeris:
    P/2001 CV8 (LINEAR)
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r     Elong.  Phase   m1    m2
2001 02 10    10 53.88   +15 40.9    1.170    2.127   160.9     8.8  16.6
2001 02 20    10 46.85   +15 31.4    1.152    2.134   170.7     4.3  16.6
2001 03 02    10 38.95   +15 14.6    1.158    2.144   171.4     3.9  16.6
2001 03 12    10 31.65   +14 46.6    1.189    2.156   161.9     8.2  16.7
2001 03 22    10 26.13   +14 05.7    1.243    2.172   151.4    12.7  16.8
2001 04 01    10 23.19   +13 12.4    1.318    2.190   141.4    16.6  17.0
2001 04 11    10 23.14   +12 08.1    1.411    2.210   132.0    19.7  17.2
2001 04 21    10 25.89   +10 54.8    1.518    2.233   123.3    22.1  17.4
2001 05 01    10 31.17   +09 33.8    1.637    2.258   115.2    23.8  17.6
2001 05 11    10 38.60   +08 06.4    1.765    2.286   107.8    24.9  17.8
2001 05 21    10 47.78   +06 33.8    1.901    2.315   100.9    25.4  18.0
2001 05 31    10 58.39   +04 56.6    2.042    2.347    94.3    25.5  18.3


 (IAUC 7581、MPEC 2001-C24)

[2001年2月11日 15時19分31秒]