記事タイトル:山形市の板垣さん、NGC 3430の超新星2004ezを発見 

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お名前: 佐藤 裕久   
VSOLJ ニュース (131)

      山形市の板垣さん、NGC 3430の超新星2004ezを発見

                                         著者  :山岡均(九大理)
                                         連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp

  山形市にお住いの板垣公一さんは、8月には11年ぶりの明るさとなる超新星
2004dj(vsolj-news 127)を、9月にも超新星2004eo(vsolj-news 129)を発見さ
れるなど、たいへん活躍されている新天体捜索者です。その板垣さんがまたも
や、こじし座の渦巻銀河NGC 3430に、超新星2004ezを発見されました。

  超新星の位置は、
赤経 10時52分15.11秒
赤緯+32度57分20.1秒 (2000年分点)
で、銀河の中心から東に46秒角、北に19秒角の位置にあたります。

  超新星は、16日未明(日本時)に17.3等級で発見され、翌17日未明にも同じ明
るさで確認されました。また、発見前の10月1日未明撮影の画像でも、ほぼ同
じ明るさで写っていることが遡って見つかっています。

  NGC 3430は私たちからの距離がかなり近い銀河で、典型的なIa型超新星では
極大等級は13.4等ほどが期待されます。しかし今回の超新星は、それよりもずっ
と暗く、一定光度を保っていることから、光度曲線に平坦な時期のあるIIP型
であろうと思われ、さらに母銀河内でかなりの星間吸収を受けているものと推
定されます。今後のスペクトル型の判定等が待たれます。

参考文献: IAUC 8419 (2004 Oct. 16)

2004年10月17日
[2004年10月17日 23時6分18秒]

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