記事タイトル:わし座に新星 

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お名前: 下坂 健一   
2003年8月12日夕刊読売新聞に、加藤太一助手チームの、ブラックホール見えたとの、記事が出ていました。縁で出す光の写真が、HPに出たのでしょうか、もしそうでしたら、詳しいHPアドレスを教えてほしい。2003-8-12 下坂健一 清瀬市中里4−1149−35
電話0424−92−0973
[2003年8月13日 1時6分38秒]

お名前: 佐藤 裕久   
VSOLJ ニュース (058)

         Collinsの天体、新星と確認される

                                         著者  :加藤太一(京大理)
                                         連絡先:tkato@kusastro.kyoto-u.ac.jp

 VSOLJ ニュース (057) で報告した「わし座の新星らしき天体」は、Mark Kidger
らの報告によれば、La Palma 天文台でのスペクトル観測の結果、新星と確認され
ました。

 さらに、長野県の高見澤さんによる発見前の写真調査の結果、この天体は今年の
2月末にはすでに爆発していたことが判明しています。5月に入って急激に明るく
なったところが Collins によって捉えられたものと思われます。これまでに報告
されている光度は以下の通りです。< の付いている光度は、天体が写っていなかっ
たこと(上限値)を示しています。

   年  月 日(UT)   光度   観測者
  2000 10 27.416  <15.1p  (K. Takamizawa, 高見澤, 長野)
  2000 11 26.800  <12.8p  (Mike Collins, イギリス)
  2000 12 13.367  <13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 02 16.792  <13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 02 20.792  <13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 02 26.792  13.2p  (K. Takamizawa)
  2001 03 02.796  <13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 03 18.719  13.0p  (K. Takamizawa)
  2001 03 21.767  12.7p  (K. Takamizawa)
  2001 03 26.762  12.7p  (K. Takamizawa)
  2001 03 31.738  12.7p  (K. Takamizawa)
  2001 04 11.753  13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 04 18.776  <11.7p  (K. Kanatsu, 金津, 島根)
  2001 04 18.778  <11.7p  (K. Kanatsu)
  2001 04 19.691  12.7p  (K. Takamizawa)
  2001 04 22.739  <12.9p  (K. Takamizawa)
  2001 04 25.100  12.1:p (Mike Collins)
  2001 04 26.676  12.8p  (K. Takamizawa)
  2001 04 26.769  <11.2p  (K. Kanatsu)
  2001 04 26.772  <11.2p  (K. Kanatsu)
  2001 05 11.988  10.9p  (Mike Collins, 発見)
  2001 05 12.587  10.8p  (K. Takamizawa)
  2001 05 13.651  <11.7p  (K. Kanatsu)
  2001 05 13.653  <11.7p  (K. Kanatsu)
  2001 05 16.633  13.0p  (K. Takamizawa)
  2001 05 16.966  12.6V  (N. James, イギリス)
  2001 05 17.790  11.8C  (Ouda team, 京都大学チーム)

 このような挙動を示した新星として、1995年のカシオペア座新星 V723 Cas
があり、今後も同様の小規模な増光を繰り返しながら減光してゆく可能性があり、
注意が必要です。

 京都大学で5月17日に撮像されたCCD画像から、この天体の精測位置が山岡(九州
大学)他により、R.A. = 19h07m28s.425, Decl. = +11d44'45".78 と求められてい
ます。パロマー写真星図には、この位置には爆発前に18-19等の星が写っており、
この天体が爆発した可能性が高いと考えられます。

							2001年 5月18日
[2001年5月18日 19時22分1秒]

お名前: 佐藤 裕久   
VSOLJ ニュース (057)

           わし座に新星らしき天体

                                         著者  :加藤太一(京大理)
                                         連絡先:tkato@kusastro.kyoto-u.ac.jp

 イギリスの Guy Hurst からの連絡によれば、Collins がパトロール写真から
新変光星を発見し、TAV J1907+117 の名称で 5月17日に公表されました。発見は
国際変光星ネットワーク(VSNET)を通じて広く世界に通報されました。天体は 5月
11.988日(世界時)に10.9等と記録され、4月25.1日には12.1等程度で写っている
ように見えるとのことでしたが、星の多い領域でやや不確かなそうです。この情報
をもとにVSNETチームはカタログや過去画像の検索を行い、同天体が赤色変光星で
はなさそうなことなどを示し、天体が新星型の爆発変光星である可能性が指摘され、
広く観測が呼び掛けられました。Guy Hurst および発見者は過去のパトロール写
真を調査して、天体が写っていないことから、新星の可能性が大きいと判断し、
IAUC 7627 にて「新星らしき天体」として公表しました。

天体の位置は以下の通りです。

  19h 07m 28s.41 (J2000.0)
  +11o 44' 45".8

 5月16.966日には、12.6等との報告があり、比較的速く減光している可能性があ
ります。もし新星と確定されれば、「わし座新星2001」の名称で呼ばれるように
なるでしょう。この天体については昨晩から各地で観測が進められており、現在
情報の解析が行われています。VSNETでもメーリングリストやホームページで新規
情報を逐次お伝えしていく予定です。

							2001年 5月18日


                        VSOLJ ニュース (058)

         Collinsの天体、新星と確認される

                                         著者  :加藤太一(京大理)
                                         連絡先:tkato@kusastro.kyoto-u.ac.jp

 VSOLJ ニュース (057) で報告した「わし座の新星らしき天体」は、Mark Kidger
らの報告によれば、La Palma 天文台でのスペクトル観測の結果、新星と確認され
ました。

 さらに、長野県の高見澤さんによる発見前の写真調査の結果、この天体は今年の
2月末にはすでに爆発していたことが判明しています。5月に入って急激に明るく
なったところが Collins によって捉えられたものと思われます。これまでに報告
されている光度は以下の通りです。< の付いている光度は、天体が写っていなかっ
たこと(上限値)を示しています。

   年  月 日(UT)   光度   観測者
  2000 10 27.416  <15.1p  (K. Takamizawa, 高見澤, 長野)
  2000 11 26.800  <12.8p  (Mike Collins, イギリス)
  2000 12 13.367  <13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 02 16.792  <13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 02 20.792  <13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 02 26.792  13.2p  (K. Takamizawa)
  2001 03 02.796  <13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 03 18.719  13.0p  (K. Takamizawa)
  2001 03 21.767  12.7p  (K. Takamizawa)
  2001 03 26.762  12.7p  (K. Takamizawa)
  2001 03 31.738  12.7p  (K. Takamizawa)
  2001 04 11.753  13.1p  (K. Takamizawa)
  2001 04 18.776  <11.7p  (K. Kanatsu, 金津, 島根)
  2001 04 18.778  <11.7p  (K. Kanatsu)
  2001 04 19.691  12.7p  (K. Takamizawa)
  2001 04 22.739  <12.9p  (K. Takamizawa)
  2001 04 25.100  12.1:p (Mike Collins)
  2001 04 26.676  12.8p  (K. Takamizawa)
  2001 04 26.769  <11.2p  (K. Kanatsu)
  2001 04 26.772  <11.2p  (K. Kanatsu)
  2001 05 11.988  10.9p  (Mike Collins, 発見)
  2001 05 12.587  10.8p  (K. Takamizawa)
  2001 05 13.651  <11.7p  (K. Kanatsu)
  2001 05 13.653  <11.7p  (K. Kanatsu)
  2001 05 16.633  13.0p  (K. Takamizawa)
  2001 05 16.966  12.6V  (N. James, イギリス)
  2001 05 17.790  11.8C  (Ouda team, 京都大学チーム)

 このような挙動を示した新星として、1995年のカシオペア座新星 V723 Cas
があり、今後も同様の小規模な増光を繰り返しながら減光してゆく可能性があり、
注意が必要です。

 京都大学で5月17日に撮像されたCCD画像から、この天体の精測位置が山岡(九州
大学)他により、R.A. = 19h07m28s.425, Decl. = +11d44'45".78 と求められてい
ます。パロマー写真星図には、この位置には爆発前に18-19等の星が写っており、
この天体が爆発した可能性が高いと考えられます。

							2001年 5月18日
[2001年5月18日 19時8分36秒]

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