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VSOLJ ニュース (101) 板垣さん発見の超新星2003cgはIa型 著者 :山岡均(九大理) 連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp VSOLJニュース(100)でお伝えした、山形県の板垣公一さんが発見した超新星 2003cgは、ヨーロッパとアメリカの分光観測で、25日ころが極大だったIa型で あることが判明しました。また、スペクトルの特徴から、典型的なものよりも 暗い可能性が指摘されています。母銀河内の星間物質でかなり吸収を受けてい ることもあり、現在の14等級台半ばより明るくなることはなさそうです。 しかしこの超新星2003cgは、これまで発見されたなかで今年最も明るい超新 星です。今後、追跡光度観測を試みられるとよいでしょう。 2003年3月28日[2003年3月29日 8時56分37秒]
VSOLJ ニュース (100) 板垣さん、明るい超新星を発見 著者 :山岡均(九大理) 連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp 山形県の板垣さんは、昨年銀河系外の新星を発見され、3月25日に開かれる 日本天文学会総会で天体発見賞を受賞されますが、その直前の21日に14.4等と 明るい超新星をろくぶんぎ座の渦巻銀河NGC 3169に発見されました。 板垣さんが測定した超新星の位置は、 赤経10時14分15.97秒 赤緯+3度28分02.5秒 (2000年分点) で、山梨県の串田嘉男さんの銀河の位置の測定と比較して、銀河の中心から東 に14秒角、北に5秒角にあたります。 これまでに報告されている光度は以下の通りです。 SN2003cg 20030313.3 <190:C KAIT SN2003cg 20030321.51 144:C 板垣 SN2003cg 20030322.3 149:C KAIT SN2003cg 20030322.444 143:C 板垣 SN2003cg 20030322.559 155:C 串田 SN2003cg 20030322.835 145:C Arbour(独立発見) この銀河には、以前IIL型の超新星1984Eが出現しましたが、その極大は15.2 等級ほどでした。今回の天体は発見時にすでにそれよりもかなり明るく、今後 のタイプ決定と継続観測が熱望されます。 2003年3月23日[2003年3月23日 19時2分13秒]