記事タイトル:明け方に木星と金星の接近ショー 

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お名前: 関    勉   
 朝方の金星は明るいですね。私は黄道光の写真を撮るために何回か待機しましたが、
結局金星の明るさに飲み込まれて、うまく撮れませんでした。11月5日の木星との接近
を楽しみにしていますが、ホウキ星の捜索をしておれば、いやでも見るでしょう。
 芸西では去る10月27日の夕、赤い夕焼けの中に銀色に輝く水星を目撃し、その明るさ
(マイナス0.6等)と美しさに思はず息を飲みました。
[2004年10月29日 10時25分26秒]

お名前: 佐藤 裕久   
         国立天文台 アストロ・トピックス (60)

          明け方に木星と金星の接近ショー

 11月上旬、明け方の東の空で天文ショーが見られます。明けの明星(みょうじょ
う)として輝く金星と、木星が接近している様子を見ることができます。

 金星は、マイナス4等級と惑星の中ではとびきり明るく、それだけでとても美
しいものです。これにマイナス1.7等級の木星が加わります。二つの惑星は、次
第に近づいていき、11月5日の早朝に一番接近して見えます。最も接近するのは
11時で、このときのお互いの距離は、なんと0.5度です。ちょうど月の視直径
(見た目の直径)分しか離れていないとい大接近になります。

 金星と木星は、しばしば近づくのですが、ほとんどの場合、太陽の近くで起
きることが多く、これだけ条件がよい接近が見られるのは珍しいことです。前
回、この距離まで接近した二つの惑星が見られたのは、1999年2月23日の夕方で、
それ以来5年ぶりとなります。また、この次に接近が見られるのは4年後の2008
年2月2日早朝まで待たなくてはなりません。

 5日を過ぎると、二つの惑星は再び離れていきます。しかし、今回の天体ショー
には、さらにもう一つの山場が待っています。11月10日には、この離れつつあ
る金星と木星との間に、月がすっぽりと入り込んでしまうのです。月齢26.7と
いう、とても細い月が木星と金星を従えて輝くという、まさに三天体の競演と
いうわけです。暁(あかつき)の茜色(あかねいろ)をバックに、金星・月・木星
が並んで輝く様子は、この上もなく美しい星景色となるに違いありません。な
お、この様子は8日から12日にかけて連続して見てみるのも面白いかと思います。
ぜひ早起きして眺めてみたいものです。

      2004年10月28日            国立天文台・広報普及室
[2004年10月28日 0時11分30秒]

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