LINEAR捜索プログラムによって下記の位置に小惑星状の天体が発見された。
直ちにNEO Confirmation Pageに公表された。5月2.31日-2.38日 UT、J. Young (Table Mountain
天文台、0.6-m反射)は、CCD画像から丸い4″のコマと中央集光のほとんどなく少し扇型をした約16″の
尾の見とめた。3.3日 UTは、同様の外観であったが光度は0.5等暗くなり19.5等、尾は10″であった。
G. Hug (Farpoint天文台、0.7-m反射)によれば、5月3.3日 UTのCCD画像から少し拡散している。
A. Fitzsimmons (2.0-m Faulkes Telescope-North、Haleakala、ハワイ)によると、5月2.5日 UTに
得たRバンドによる60秒間露出した4枚の画像から、微かに非対称のコマでp.a.250°に3″広がっている。

発見位置は次のとおり、

     2005 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     Apr. 30.32224   17 15 23.08   +48 04 20.5   20.3

暫定放物線軌道要素と位置推算表は次のとおり、

 
Orbital elements:
    C/2005 H1 (LINEAR)
T 2005 Feb. 25.833 TT                                   MPC
q   5.10555              (2000.0)            P               Q
                   Peri.  110.999       -0.231295       -0.306035
                   Node    68.371       -0.638464       -0.668485
e   1.0            Incl.   83.436       +0.734075       -0.677843
From 36 observations 2005 Apr. 30-May 3.

Ephemeris:
    C/2005 H1 (LINEAR)
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r     Elong.  Phase   m1
2005 04 30    17 15.72   +48 04.2    4.741    5.128   107.1    10.8  18.5
2005 05 10    17 04.47   +47 57.1    4.710    5.136   109.5    10.7  18.5
2005 05 20    16 52.27   +47 28.0    4.694    5.145   111.0    10.6  18.5
2005 05 30    16 39.81   +46 35.2    4.694    5.154   111.6    10.5  18.5
2005 06 09    16 27.77   +45 18.3    4.712    5.165   111.1    10.6  18.5
2005 06 19    16 16.78   +43 39.0    4.748    5.178   109.6    10.7  18.5
2005 06 29    16 07.29   +41 40.5    4.802    5.191   107.0    10.8  18.6

(IAUC 8522、MPEC 2005-J11)

[2005年5月4日 7時49分22秒]