マックホルツ氏１９７９

　記事タイトル：マックホルツ氏１９７９　

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お名前： 渡辺　敏裕　　

中村様、私は若輩者ゆえ、自作望遠鏡も捜索や観測の腕もレベル低いです。
結婚して姓が変わってからは、天文雑誌にはほとんど出たことがありません。
学生の頃は２～３回出たことがありますが、天体写真とか私の愛機とかです。
全然たいした活動はしておりません。

３０年ぐらい前は大変なブームでしたが、最近は彗星捜索や彗星観測をやっておられる方が
ずいぶん減ってしまったようですね。でも、ここの掲示板に来ると、自分と同じような考えを
もっておられる方にお会いできるので、意欲が湧いてきます。

昨夜、私の２０㎝Ｆ８反経が４年ぶりに一応使える状態に復帰いたしました。やはりアイピース
によってピントが出ないものがあるので、延長チューブとかアダプターとかで苦労しています。
大昔手に入れたＡ社の２インチねじ込みサイズのＥｒ３２ｍｍを使用すると、５０倍で実視界
１．３度です。素晴らしい星像ですが、視野が１．３度では捜索に使うのは困難ですね。でも
見ていて大変楽しいです。早起きしてマックホルツ彗星を見たいです。

[2004年10月1日 21時10分0秒]

お名前： 中村　輝男　　

渡辺様、はじめまして。
最近の貴方の書込みを興味深く拝見させていただいております。
所有されている器械は全て自作されたのですか？　わたしは12センチ双眼鏡
以外は長い時間をかけて自作しました。20センチ池谷鏡の鏡筒は接眼部のた
めの穴の設置位置をミスしまして高倍率用オルソが使用できません（笑）。
しかし、池谷鏡が映し出す鮮鋭な星像は中倍率でも二重星を容易に分離して
くれるため捜天作業がし易いです。

渡辺様は、天文ガイドとかの雑誌に投稿されたこよがありますか？
どこかでお名前を見たような記憶がありますが・・・

[2004年10月1日 3時58分49秒]

お名前： 渡辺　敏裕　　

中村様、はじめまして。私も池谷鏡を３０年愛用しております。１５ｃｍＦ６．２です。
最近は晴れてさえいれば毎日のように使用しています。素晴らしい鏡です。最近メッキが劣化
して・・・。１５年前に再メッキしたものです。

今回マックホルツ氏の姿に強い影響を受けまして、かねてからの懸案でした２０㎝Ｆ８反射鏡
をコメットシーカーとすべく、組み立てを開始しました。住宅事情で、ｆ１６００ｍｍなどと
いう長焦点は使いにくいので、この前の引越しの際に分解してしまっていたものです。
以前使用していた頃は惑星や二重星などを高倍率で見る目的に使用していましたが、低倍率で
星雲を見たところ、大変良く見えて未知の星雲をずいぶんたくさん捉え、星図のアンダーライン
が急増いたしました。しかし接眼部が細いため広視界が使えませんでした。それを今回改良して
２インチアイピースを使用可能にして、斜鏡も少し大きいものに交換しました。もうすぐ完成
です。早く晴れてほしいですね。

[2004年9月28日 22時14分20秒]

お名前： 中村輝男　　

反射鏡のメッキの耐久性といえば、わたしが天文ガイドが創刊されてまもなく、ダウエル光学
から買った１０センチ鏡は殆ど輝きを失っていません。ダウエル光学は東京大学（本郷）の西
の閑静な住宅街にありました。中学１年であった僕は、初めての東京見物と同じでした。
電車の切符の買い方も知らない田舎の少年でした。でも、社長さんは優しく接してくれました。
コーティングが良かったのでしょう。再メッキなしで４０年、いまも現役です。

現在、２０センチ池谷鏡・１５センチ屈折・１２センチ双眼を使用していますが、１０センチ
反射は苦楽を共にした愛機です。最も愛すべき器械です。

それはそうと、最近、晴天の夜空がほとんどありません。９月に１回、凄い透明度の星空にあえ
ましたが、それだけです。毎夜、見上げていますが、くもりばかりです。浅間山が噴火して以来
夕空は噴煙がたなびいて駄目。いつになったら、マクホルツ彗星を見ることができるのでしょうか。

[2004年9月28日 11時49分58秒]

お名前： 佐藤　裕久　　

渡辺さん、上原さん。
マックホルツさんは、もうすぐ52歳になります。
上原さんが紹介してくれた、Astrosite GRONINGEN の発見記は、次のAstronomy magazineのサイト
http://www.astronomy.com/asy/default.aspx?c=a&id=2465　にも紹介されています。
こちらは眼帯をしていない素顔のマックホルツさんが15㎝反射と写っています。
なお、この発見記についての日本語訳はオーストラリア在住の加藤英司さんが訳してくれましたので、
近く発行されるComet Bulleteinに掲載する予定をしています。

[2004年9月28日 7時47分5秒]

お名前： 渡辺　敏裕　　

上原様、素晴らしい情報をご提供くださり、ありがとうございました。
英語が不得手な私ですが、平易な文章で書かれていたので、大体わかりました。
「オリジナルのコートのまま使用している」と書かれていましたが、とすると
３５年も前のミラーを、再メッキせずに使用していて発見に成功したということです。
私の経験でも、物によっては３５年経っても十分に使用できる、極めて良質のものがありますが
本当に驚きました。神経質になりすぎる必要は無いのかもしれません。

コメットシーカーは経緯台というのが定説ですが、これはごく普通の「惑星用」反赤です。
光学系は非常に優秀だとのことですが、筒が長いので接眼部の位置が大きく変わって大変だ
と思います。こういう普通の反赤でも発見できるというのは楽しい情報です。
やはり慣れた器械、使いこなすテクニックが大変重要なんだと痛感させられました。

マックホルツ氏は７９年当時の写真に比べると、大変柔和な、良い感じの方ですね。
友人達とメシエマラソンに挑戦して１１０個全部見た、とか。星を見ることを本当に
楽しまれているようです。そういう姿勢を見習いたいものだと思いました。

[2004年9月27日 21時24分13秒]

お名前： 上原　貞治　　

　私が渡辺様、吉田様、石川様の書き込みを拝見して思ったことは、彼の名前は最初の発見
以来何度も聞いていますがどんな人かあまり知らないということでした。彼の発見する彗星は
どれも「ひとくせ」あるので、発見者もひとくせある人なんだろうなあというイメージでした。

　今日、以下のところにマックホルツ氏の発見手記をみつけました。

http://www.shopplaza.nl/astro/04Q2DISC.HTM

　最近の氏の写真も載っています。やはり眼帯をしていますね。1979年の写真と比べてどう
でしょうか。
　手記によると、今回の発見は1968年のクリスマスに買った望遠鏡（６インチ反射）による
ものということです。200ドルの望遠鏡を買うのに親に一部を負担してもらったとのことです
ので、年齢は書いてありませんがたぶんまだ少年の時だったのでしょう。そうするとやはり
今50歳くらいなのでしょう。発見の確認に最初に使った星図の写真はベクバル星図でしょうか。
古いものを大事に使っているようです。彼の努力や技は超人的ですが使っている道具は非常に
親しみが持てます。私が20年持っていたイメージは間違っていたかもしません。

[2004年9月27日 18時48分56秒]

お名前： 渡辺　敏裕　　

１９８０年の彗星年表Ｐ１６に若き日のマックホルツ氏の写真が掲載されています。
１９７９年当時の写真だそうです。左目を黒い眼帯で隠し、吐息でレンズが曇らないよう
口を覆い、寒い季節とみえて、フード付きの黒いコートとマフラーを身にまとっています。
顔がちょっとしか見えませんが、２０代の若い青年に見えます。
とすると、現在はまだ５０歳ぐらいでしょうか。ますます今後もご活躍が期待されます。

かたわらに置かれた短焦点反射コメットシーカー口径２５ｃｍぐらいでしょうか？
アメリカで市販されているドブソニアン用のＦ４．５の鏡筒を自作の赤道儀（！）に搭載した
ものと思われます。赤道儀で彗星捜索をする人は大変珍しいですね。それも、ごく普通の
ドイツ型です。バランスウェイトが４個付いています。
後ろにクルマのナンバーが見えています。星のきれいな郊外まで遠征観測をしておられると
推測されます。

この写真を見ると、かつて「池谷・関彗星写真集」に掲載されていた若き日の池谷氏の写真を
思い出してしまいます。
大きな反射鏡筒といい、一途に星を追い求める青年の、不思議ですが、
何となく似た雰囲気が感じられます。現在の私が失ってしまったもののような・・・。

[2004年9月25日 22時39分10秒]

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