記事タイトル:黄砂の影響か? 

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お名前: 中村輝男   
先月上旬、12センチ双眼鏡で彗星捜索中に白鳥座の西側のつばさの中を
人工衛星が三個、等速で同方向(東南)に進んでいくのを見ました。
捜索中に人工衛星をキャッチするのは一晩に十回以上ありますが、前記の
ようなものは初めてです。しばらく追跡しましたが三個の互いの位置が変
わらないまま超低空で見えなくなりました。一つの衛星が分裂したのか、
衛星打ち上げ前に三個の衛星を同一軌道に乗せる計画であったのか、理解
に苦しみます。分裂すれば、ゆっくりと離散していくのか?
こんな衛星群を見られた捜索者の方、おられますか?
[2004年3月19日 19時5分27秒]

お名前: 上原 貞治   
 今日、たまたま見つけたニュースですが、リニアーが地球に非常に近づく
小惑星 2004 FH を見つけたそうです。
 
 発見は、3月16日で、最接近は日本時間で3月19日午前(今日ですね)、
最近距離は地表から42500km、推定直径は30メートルとのことです。このよう
な小天体を発見できるというのはやはりすごい機械だと思います。
地球に向かってくる天体は見かけの動きが近距離のわりに小さいので、
かえって発見しやすいのかもしれません。地球に衝突する天体を事前に発見
するということもひょっとすると本当にあるかもしれません。

参考文献:
http://SkyandTelescope.com/news/article_1218_1.asp
http://cfa-www.harvard.edu/mpec/K04/K04F24.html
http://cfa-www.harvard.edu/mpec/K04/K04F26.html
[2004年3月19日 12時8分42秒]

お名前: 中村輝男   
上原様
  早速、村上茂樹様のホームページに訪問させていただき、今後の
彗星捜索に非常に有益な情報を得ることができました。村上様がお
示しの解析は興味あるものです。村上様にも感謝申し上げます。
[2004年3月17日 19時9分53秒]

お名前: 上原 貞治   
中村様、
 私は、捜索はやっていないので詳しく知りませんが、
以前にこの掲示板の「匿名希望 出来ません」のスレッドに
紹介されていた村上茂樹さんの論説にデータが載っていたと思います。
[2004年3月15日 20時2分32秒]

お名前: 中村輝男   
前の書込みの中で、補足ではなく、捕捉の誤りです。
[2004年3月15日 18時35分54秒]

お名前: 中村輝男   
上原様の御説明、非常に参考になります。
当面は、宇都宮彗星の宇都宮さんが言われるように、リニアやニート
計画で補足できない彗星を、池谷さん・工藤さん・藤川さんのように
捜索していれば釣れるかもしれません。
リニアやニートは、絶えず全天を捜索しているのですか?
今度は、捜索作業の全容を知りたくなりました。
超低空は、穴場ですか?  南天も穴場ですか?
[2004年3月15日 17時30分37秒]

お名前: 上原 貞治   
中村様、
 リニアやニートなどの計画は、複数の研究者や出資者によって運営されているので、
目的や将来の予定は確定していないと思いますが、ホームページなどによると次のよ
うなことをめざしているようです。

(1)地球に近づく軌道を有している小惑星(NEO)のうちある大きさ以上のものを網羅的
 に見つける。(NEOには地球に接近する彗星も含まれるらしいが、ここでは「小惑星」
 ということで代表させておく)

(2)地球に衝突する小惑星を事前に見つける。

(3)小惑星の地球への衝突確率を小惑星の大きさごとに見積もる。小さいものほど数が
 多いので、従って確率も高い。

(4)より遠くにある小惑星や彗星をたくさん見つける。

 どの目的が重要と考えるかは、関係者のあいだでも人によって違うことでしょうが、
(1)がメインの目的だと思います。(2)はセンセーショナルですが、こういうことが
近く実際に起こる確率は低いものと思います。

(1)については、現在、直径数百m〜1km以上のものは広く捜索可能でこの大きさに限れ
ば、いずれ、そのほとんどすべてを発見することは可能だということです。

参考:http://www.astroarts.co.jp/news/2000/01/21NAO319/index-j.shtml

しかし、(2)についてですが、それよりも小さい小惑星であっても落ちる場所によっては
非常に大きな被害を及ぼしますので重要です。地球に近づいてくると直径が100m以下の
小惑星でも発見可能ですが、確かに現状では、それを止めることは出来ず、避難を呼びかけ
てもパニックになるだけでしょう。

(3)について:多くの人にとって当面興味があるのは、直径1km程度以下の小惑星の衝突
確率だと思います。この程度の大きさでは人類滅亡にはならないでしょうが、都市の壊滅
や気候異変、食糧難などは起こりうると考えられます。衝突確率をふまえて、防災措置
を講じておき一般に周知できれば、被害を最小限に食い止めることもできると思います。
あらかじめ準備をしておけば迎撃のようなことも可能かも知れません。
 しかし、正確な確率を見積もるというのは研究としては重要ですが、確率の値をどれ
ほど深刻に感じるかは人によって違うでしょうから、非常に正確な確率がわかってもあ
まり実用的ではないと思います。

 また、(4)に命をかけて?研究をしている人もいるかもしれません。このへんへの
興味は、プロもアマも同じでしょう。

 仮に、直径1km以上のNEOが全部見つかったとしても、研究者は今度は100m以上のもの
を全て見つける計画を始めようとするでしょう。それをやめさせるとしたら、衝突確率
が一定の精度でわかった時点で、「今後は防災方法がわかるまでこれ以上NEOの発見を
続けても実用上しかたがない」という議論に持っていって、予算を止めてもらうのが
一つの近道です。しかし、それが良い方法かどうかは大いに疑問です。実用価値を
議論し始めると「いかなる新天体の発見も不要」というような議論になりかねません。
 また、「地球にぶつかると危ない」というのはどちらかというと予算獲得のための
外向けの理由であって(決してウソを言っているわけではないのですが)、研究者の
本当の興味は太陽系天体の起源の研究であったり、新技術の開発にあると考えられます。

 今回問題になっているアマチュア科学の振興と人材育成という観点は、学問的興味
とか実用価値というのとは多少違うけれども見逃せない点です。利害が一致すればよい
のですが、食い違う場合は議論が難しく、ともすると社会的運動や政治決着に訴える
しかなくなります。しかし、まず最初は、天文学の発展を一致した目標として、プロと
アマチュアが同じ土俵で正面から議論をする必要があると思います。
[2004年3月15日 13時10分32秒]

お名前: 中村輝男   
なるほど、上原様、ニートやリニア計画も重要な研究なんですね。
太陽系内の小惑星を全て把握できるのは、まだまだ年月がかかりますか?
全ての小惑星の現在の軌道と将来の軌道を算出できれば、計画の当分の
中止は可能でしょうか?  また、仮に地球に確実に衝突する小惑星を見
つけだした時、衝突を防ぐ方法は現人類は持っていませんよね、SFの
世界を想像してしまいます。ニートやリニア計画が人類をパニックに陥れ
るだけになりませんか?
[2004年3月15日 0時24分14秒]

お名前: 上原 貞治   
 リニア彗星、ニート彗星の発見のドラマが伝わって来ないので、彗星そのものへの
魅力も減少するというということですね。お気持ちはよくわかります。でも、
彗星の光芒の美しさはそういう事情とは関係なく楽しむことが出来ると思います。

 リニアを考えた天文学者の人にも、その人なりの少年時代の夢と探求のドラマが
あったことは間違いないと思います。そして、その科学の発展への夢というものが
様々な新奇な現実として結実するのはいたかたなく(人類の生存や健康を危うくする
ものでない限り)、若い人々はそこからまた新しい夢をはぐぐむしかありません
 (でも、これは破局への道かもしれません)。そういうことを考えると、
リニア計画も科学への夢の所産であり、具体的に止める運動をするには他の方法を
講じた上での議論を要すると私は考えます。

 一定量の小惑星を見つけた後、これらの計画には10年ほど休んでいただくというのが
現実的な方法だと思いますが、それまでに若いアマチュアの人に彗星捜索が受け継がれ
ていなければ将来的には効果はありませんので、これも解決になるかどうかはわかりま
せん。
[2004年3月14日 8時28分24秒]

お名前: 中村輝男   
上原様も同感ですか。やはり・・・・・・。ひょっとすると、世界の
天文愛好者の殆どが同感されるかも知れません。
今回のリニア彗星も観測しようという気が起こらないのは、どうして
でしょうか。先月、2回ほど観測しましたが感動がないのです。
池谷・張彗星を観測した時の興奮が全く起こらないのです。
過去に、アマチュアが発見した彗星を幾度となく観測してきましたが
その都度に湧き起こる感動が、リニア彗星やニート彗星を観測する時
には無いのです。
人間味のないロボットのような彗星として感じられますから、全く、
面白くないのです。天文雑誌の編集者さん達も、発見事情なり発見ド
ラマなりで紙面を埋めたくても、それができず大変でしょうね。
ニートやリニアなどの計画的な新天体捜索を考え出した方は、少年時
代にどんな科学好き少年少女だったのか知りたいです。
敗戦でお先真っ暗な気持ちを抱いていた日本国民を元気づけたのは、
本田彗星の出現でした。本田氏の発見が世界に広まり、数千万人の
日本人に勇気と感動を与えました。いま、イラクが同様な状況ですが
仮にイラクの星好き少年が新彗星を発見し彼の名前が付いたとしま
しょう。そんな事が起これば、イラク国民に物凄い勇気を与えること
になります。たちどころに国が復興するでしょうね。
新彗星発見は、これほどの力を持っているのです。
私は、ニートやリニアの計画に方向転換を求めるべく運動していきた
いと思っています。
[2004年3月13日 17時50分28秒]

お名前: 上原 貞治   
中村様、
 私も同様に感じます。天文学はアマチュアが新発見のできる、今や貴重な自然
科学の分野ですので、ことは重大だと思います。

 しかし、LINEAR、NEATプログラムなどは、特異小惑星(NEO)の発見を第一目標
にしているので、これが地球の安全に関わるとすると止めてもらうようにはいい
にくい気がします。また、小惑星を一網打尽に発見するのは、太陽系の研究上大きな
意味があることは間違いないでしょう。彗星発見がメインの研究目標でないなら、
明るくなりそうな彗星だけわざと「見逃してくれる」といいのですが、そんなこと
は現実的にできないでしょうし、そんなことを頼むのは、アマチュア捜索者の方も
邪道と感じられることでしょう。

 「科学の発展によって、科学を進歩させる土壌が損なわれている...」そんな
感じですね...  パソコンの進歩のおかげで勉強や仕事がはかどるようになり
ましたが、若い人が科学の基礎を学ぶ上では、弊害のほうが大きいように思い
ます。なんとか良い知恵を出さねばいけませんが難しいです。
[2004年3月13日 16時27分40秒]

お名前: 中村輝男   
今朝、下弦の月が輝く中、2時間、彗星捜索をしました。
曇ってはいないけれど、透明度は悪い。うす曇における透明度の
悪さとは何か異なる感じでした。
わたしが小学校4年の頃に見えていた物凄く澄み切った青空。
地球の砂漠化も今日ほどでなかった時代でした。1960年代
NHKで「東南アジアの自然を訪ねて」という番組が毎週放送
され、食い入るように白黒テレビを見ていました。世界的に
森林がたくさん存在していた時代でした。
あれから半世紀も経たないというのに、自然破壊・森林破壊が
行われ多くの動物植物が人間生活の犠牲になりました。
彗星界でも、衛星による捜索・プロによる計画的捜索によって
根こそぎ、まるで石油採掘のごとく新彗星が探索される時代に
なりました。古今東西、星好き少年が偉大な科学者になった例
は数限りなく存在します。ノーベル賞の田中さんも幼い頃に星
が好きだった、と聞いています。
プロによる計画的捜索をなんとか止めていただけませんか。
アマチュアである私から見て、天文学者さん、そんなに彗星を
一網打尽に見つけてどうするの?  と思ってしまうのです。
地球に衝突する可能性のある彗星の監視ですか?
彗星を新しく見つけるたびに新しい物理的発見が得られるの?
新彗星の発見はアマチュアの領域に戻していただけませんか。
次代の偉大な科学者を育てるためにも・・・・・。
話しがとんでもない方向に進んでしまいすみません。
[2004年3月13日 12時3分23秒]

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