記事タイトル:あれは何だったのでしょうか 

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お名前: 渡辺 敏裕   
私は昨年暮れ、夕空のエンケ彗星を見ようとして白鳥座に金星ぐらいの明るさの光が
1〜2分間輝くのを目撃しました。残念ながら詳しい位置と日時は記録してありません。
「こんなはずはない!」と思い、忘れようとしていた出来事ですが、皆様の情報を読みまして
しっかりと思い出しました。
 ガンマ線バースト説がありますが、夕空でしたので停止衛星の反射光という考えも
浮かんできます。私は35年前から彗星中心に空を見ております天文マニアですが、
こんな経験は初めてです。世にも不可思議な出来事でした。
[2004年8月18日 22時50分12秒]

お名前: 中村輝男   
村岡様、書込みありがとうございます。星雑草に掲載されている写真で村岡様を知りました。
高知にお住まいで天文計算の専門家で関先生と親交されている旨。私も過去にOAAの会員
でした。鳥羽彗星の出現から4年間くらいの間、明るい彗星が出なかった時期がありました
が、その時期に退会してしまいました。いずれ近いうちに再入会したいと思います。
天界の記事にガンマ線バーストらしい報告が載っていたのですね。やはり、夜空を監視され
ているアマチュア天文家の中で、私と同様な体験をされている方はいるんです。
先日、この件で国立天文台にガンマ線バーストの監視網の確立をお願いしました。数分以内
で残光を追跡開始ができる世界的ネットワークの確立です。OAAでも、そんな動きはない
のでしょうか?  インターネットが普及しているので実現可能な体制だと思います。
[2004年2月1日 21時29分23秒]

お名前: 村岡健治   
中村 様

天界2004年1月号に掲載されている、
名古屋支部例会報告(2003年11月8日)に
平沢康男氏のこのような報告があります。
「変光星観測中、突然金星程度の明るい星が現れ5秒程度で暗くなった。
 停止流星の可能性もあるが、継続期間等からガンマー線バーストでは
 なかったかと思っている」
とありました。

 村岡健治
[2004年2月1日 14時5分37秒]

お名前: 中村 輝男   
上原様、ご自分の体験を書込んでくださったこと、ありがとうございます。
多くのアマチュア天文家は、何かしらの珍しい現象に遭遇されておられるようですね。
[2004年1月24日 21時29分8秒]

お名前: 上原 貞治    URL
中村様、

 天体観測の先輩にあたる方からお尋ねをいただき恐縮いたしております。

 ガンマ線バーストが天文学の最前線で研究され始めてからもう30年にも
なるのですね。しかし、アマチュアがこれを可視光で観測できるというような
話を聞くようになったのは、ごく最近、たぶん10年以内のことだと思います。

 1971年当時、私は中学生で、観測の前にしばしば肉眼で新星の捜索をして
いました。人工衛星にはよくだまされました。パジオス衛星という動きが遅く
光度変化も緩やかなもので、「すわっ、新星か!」と思っていると、1分間
くらいで動いているのが判明する、というものです。しかし、この急激な光度
変化をする謎の物体?を見たときは、新星とも人工衛星とも思いませんでした。
私の知識にあるものと全く違ったからです。当時、天体写真もやっていて、
星野写真が新星観測に有効なことも知っていましたが、見えなくなってから
その方向の写真を撮ることなど思いつきませんでした。

 私は、どちらかというと、これを地上に近い物体、すなわち当時はやりの
「UFO」ではないかと思ったのです。UFOというのは一般には宇宙人の
乗り物と考えられていましたが、私は宇宙人が地球に来ているとは思って
いなかったので、これを特殊な人工の飛行体、たとえば、科学者や米軍が
秘密裏に研究を進めている新型飛行体の可能性もあると思っていました。
だから、天文台には通報しませんでした。

 その後、変光星に「閃光星」とか「激変星」という種類のものがあることを
知り、天体の可能性もあると考え直しました。でも、それ以上はよくわかり
ませんでした。それ以後、似たような物を見たことはありません。1975年の
はくちょう座新星を長田氏の発見の翌日の夕方に独立に見つけましたが、これを
新星と確信し天文台に通報しようとしたところで、NHKニュースで先に報道されて
しまいました。

 今朝早く目が覚めたので、窓から外を見るとさそり座の頭が南東の空に
昇っていました。さそり座デルタ星が増光しているのでかつて見たのとは
印象が変わっています。この星が変光星であるということは以前は知られて
いませんでした。宇宙の歴史に比べることすらできないような、短い人間の
一生の間にも、空を見ているといろいろな思いもよらない現象に出会えるもの
だとあらためて思いました。
[2004年1月24日 12時29分18秒]

お名前: 中村 輝男   
上原様、書込みをありがとうございます。
  いろいろな方々からのご意見を有難く読ませていただいております。私の40年前の記憶を
披露することによって同種の体験をされた方がおられるかどうか知りたかったのですが、予想
通りでした。鈴木様や上原様の他にも、たくさんの方々が、似たような現象を目撃されている
と推察されます。
  ガンマ線バーストは30年前に初めて研究され始めたようで、私が目撃した1964年(中学
1年生)の段階では常識外の天体物理現象でした。ブラックホールやクウェーサーという言葉も存在しませんでした(断言できませんが)。天文ガイドも創刊されておらず(1965年発刊)、望遠鏡メーカーや販売店も少なかったのです。そんな環境の中、私にとって信じられない現象を目撃した時の驚きは大変でした。天文少年として新星や超新星の知識はありましたが、そんな知識を吹き飛ばす奇妙な現象だったのです。
  テレビが普及し始めた頃でした。まだ白黒のテレビです。カメラを所有している家も珍しいという時代でした。赤道儀の望遠鏡なんて、まだまだ超高価な時代でした。星野写真集などがない時代でした。私が星図を入手できたのは1966年でした。電話は、私の田舎では、珍しかったです。我が家に電話が付いたのは翌年でした。乗用車も高値の花でした。関さんでしたら、1964年は、まだまだ、日本は豊かと言える時代ではなかったことをご存知かと思います。池谷・関彗星以後に急速に日本人の天文熱が上昇したのです。本田氏・関氏・池谷氏が素晴らしい業績を示された結果、日本のアマチュア天文界が世界に誇る活況を呈したのでした。
  上原様、こんな環境を想像してください。12歳の少年が冷静に事を処理できる環境ではなかったのです。また、ガンマ線バーストを世界の天文関係者が知らない時代に、私の話すこと
を誰が信じましょうか?  前段で書いた仙台港の出来事と同じですよ。人間は、自分が実際に
見たことがないことは信じないのが普通です。
  ところで、上原様は御自分で目撃された現象を天文台に報告されたのですか?
[2004年1月24日 3時40分35秒]

お名前: 上原 貞治    URL
私も似たような物を1度だけ見たことがあります。正確な日時はわかりません
が、1971年ごろでした。天体観測中にふと気がつくと、東の空高度30度くらいの
ところにマイナス2等くらいの黄色ないしオレンジ色の星が出ていました。
「あれ、さっきまであんな星はなかったぞ」と思って見ていても動きません。
「急に新星が出たか!」と思っていると、だんだん暗くなって見えなくなって
しまいました。脈動はしていなかったように思います。見えなくなるまで
1〜2分のことだったと思います。まだ薄暮の中で、透明度もあまりよく
ありませんでした。

 いまだもって、正体は不明です。見た感じは火星に似てました(もちろん
火星ではありません)。当時は、マイナス等級になる高軌道の人工衛星は無かっ
たと思います。特殊な飛び方をしている飛行機であった可能性はあります。

 以下は、私の考えです。

 1分間動いていないことを考えると人工衛星の可能性は低いように思います。
とくに、1960年〜1970年頃は、大型の人工衛星の数は、今よりもずっと少なかった
ように思います。(でも、1964年当時は高軌道にエコー衛星というのがありました
ね。これはどのように見えたものだったのでしょうか?)

 ガンマ線バーストの特性についてはよくわかりませんが、急速に暗くなっても
数時間は残光が残ると思います。すぐにそちらに望遠鏡を向ければ、残光が確認
できるのではないでしょうか。

http://www.nao.ac.jp/nao_news/data/000627.html

にある残光が観測された明るいバーストは、最大光度が5等くらいであったと
考えられており、2時間後に13等で確認されています。 また、村岡様の紹介
されたGRB990123も8時間〜1日後に、最大光度より10等程度暗い等級で残光が
観測されています。この比率でいくと、マイナス2等のガンマ線バーストの残光は、
2時間程度以内なら6等程度の「新星」として観測できるのではないでしょうか。

 このような物を見たら、落ち着いてその辺を望遠鏡で探してみる(そして、
できればとにかく星野写真を撮っておく)というのが良いと思います。
[2004年1月23日 19時11分5秒]

お名前: 中村 輝男   
鈴木様、書込みありがとうございます。私と同様な体験をされた方がおられることを知り
落ち着いた気持ちになりました。
  村岡様に教えていただいたガンマ線バースト関連の資料を片っ端から読んでみたところ、
金星の光輝位の明るさに見える場合は、おとめ座銀河団ほどの距離の星雲で起こったガンマ線
バーストであると計算できるそうです。加えて、バーストがジェット的に方向性をもってい
るそうですから、鈴木様の目撃された黒い影も説明できるのではないでしょうか。私の見たも
のは、最初の書込みに脈動的に増光あるいは減光したと記載しましたが、脈動的という表現を
具体的に書きますと、増減しながら増光・増減しながら減光という感じで、その過程にブレー
キがかかっているようでした。また、資料の中で、ガンマ線バーストは非常に頻繁に起ってい
ると計算されており(年間で100回以上)、その現象の発生消滅時間がきわめて短いために観
測衛星をもってしても微々たる発生源しか観測できないそうです。
  したがって、私たちのようなアマチュアからの情報を専門機関が数分以内で吸い上げ世界に
発信できるシステムの確立が必要だと思います。国立天文台の夜間留守番電話などでは貴重な
天体現象を捕捉できません。彗星や従来型の新星は観測時間もたっぷりありますが、ガンマ線
バーストの天体は数分間の現象ですから、それなりの対応が求められます。
  鈴木様のお考えのとおり、この種の天体現象を目撃された方は意外に多いのではないかと思
います。しかし、短時間ですから正確な場所が確認できないし天文台に迷惑をかけたくないし
虚言と思われたくないなどの理由から通報しないのだと思います。ですから、ガンマ線バース
トを監視できる、天文機関とアマチュア天文家で構成する世界的ネットワークの確立が必要で
はないでしょうか。
[2004年1月23日 15時46分50秒]

お名前: 鈴木   
 私も中村さんと同じ現象を2回経験しております。
 それもここ一年以内です。
 彗星捜索者ならばだれでも捜索前、星座の配列を確認する習慣があると
思いますが、一度目は北天に見慣れない星を見つけました。
 もしや新星ではと観測しているとどんどん増光して金星をはるかにしのぐ
等級に達しました。
 それからスーと減光して見えなくなってしまいました。
 消える直後その場所から黒い影が動いたのが気になりました。
 二度目は全く同じ現象を深夜の西空でも確認しました。
 私はいまでもこの現象は人工天体であったと確信しています。
 まるで宇宙船が私目がけて降りてくるのではないかと緊張したほどです。
 こんな輝度の強い現象が他の銀河で起こったら大変なことです。
 人工衛星が多く飛ぶ時代、多くの天文家の方々も経験しているのではないかと
思います。
[2004年1月23日 13時37分6秒]

お名前: 中村 輝男   
村岡様から提示された資料を読みました。なるほど、X線新星とかガンマ線バーストは数秒
から数分で光輝が数万倍に増減するわけですね。現代天文学の最前線は、私の見た現象が常識
から外れたものではないと教えてくれました。私の目撃した星は、ガンマ線バーストを起こし
た超新星であったかも知れません。やっと、頭の中のモヤモヤが解消されそうです。村岡様、
ありがとうございました。
  今、冷え込んでいますが、星がまたたいています。これから車で20分の小高い山の頂に行
き薄明まで捜天します。
[2004年1月23日 3時36分34秒]

お名前: 中村 輝男   
村岡様、ありがとうございます。参考資料を早速見たいと思います。
  かの有名なチコの新星、ケプラーの新星やいくつかの歴史的新星は数ヶ月をかけて減光して
いったようですし、私が 高校生の頃? に見たオルコックのいるか座新星も同様の傾向を示し
ながら暗くなっていきました。しかし、宇宙の営みは人間の想像を超越した現象の方が多く、
私の目撃した現象は、実は、意外に多く起こっているのではないかと考えています。人間が気
付かないだけかも知れません。
  故・本田氏も視野内を移動していく彗星状天体に遭遇され、その常識を超えた現象に驚かれ
て自ら看過してしまわれたということを何かの文献で読んだことがあります。
  私は15年前に仙台に赴任していた時、仙台港の岸壁近くでしばしば彗星捜索をしたことが
ありますが、ある日の早朝、港の周辺の海水が鏡のようになり薄明の夜空が海面に投影された
奇妙な現象にあいました。岸壁近くの海を丹念に見てみたら、それは小魚の大群でした。ウロ
コが鏡の役目を果たしていたのでした。はるか沖合いまで鏡でしたから驚異的な群れでした。
写真に撮っておけばよかったです。後日、多くの漁師にその体験を話しましたが笑われるだけ
でまともに聞いてくれる人は誰もいませんでした。
  今回の新星のことも、常識を超えた現象であり、学者先生から笑われるか無視されるか、と
心配しながら書込みをさせていただきました。村岡様のような方がおられることをうれしく思
います。
[2004年1月23日 2時55分14秒]

お名前: 村岡健治   
中村輝男 様
私もよくわかりませんが、たとえば、下の記事を読んでみてください。
http://www.astroarts.co.jp/news/1999/01/990128NAO236/index-j.shtml
そんなに遠くない銀河でGRBが起こったら、
中村さんの見た現象になるかも知れませんね。
村岡健治
[2004年1月22日 18時20分42秒]

お名前: 中村 輝男   
2001年8月14日に書込みをさせていただいた埼玉県の中村です。天文歴42年の彗星
捜索屋です。
  最近、日本人による銀河内の新星や星雲内の超新星の発見が相次いでおりますが、その発見
ニュースを聞くたびに私の脳裏の片隅でくすぶっている思い出が甦ってきます。それは、私が
中学1年の時の出来事でした。8月のある日の夕刻、テニス部の練習を終えて自宅に向かって
歩いていた時でした。正面には、さそり座のS字がくっきりと見え、透明度も最良でした。
  私は、小学5年の時に故・木辺先生の名著(反射望遠鏡の作り方)を入手して10cm鏡を
磨き手製の望遠鏡を作ったり、自分で星表から星図を作成していたほどの星好きでしたから、
さそり座の星の配置を理解していました。
  それは突然の現象で、たった1分間位の短い出来事でした。今でも時々思い出すのですが、
さそりの胴体の左に忽然と見たことがない星が現れたのです。その星は見る見る間に脈動的に
明るさを増して行き30秒位で金星の最大光輝と同じ位になり、また、同じように脈動しなが
ら暗くなっていきました。場所的に全く動きませんでしたから人工衛星の落下や飛行機の点滅
灯ではありません。近くを通りかかったオバサンが、その星に気付いて、あれ何だろうねボク?
と私に話し掛けて来た声も憶えています。
  1964年のことですので、50歳以上の方で、この現象を目撃された人はいませんか?  
  夏の夕刻、たった1分間の出来事ですから、欧米では見えません。東アジアからオセアニア
に住む人達でしたら、見た人がいるかも知れません。
  天文学者の諸先生にお聞きしたいのですが、こんな現象は物理的に説明できることですか?
  大型望遠鏡やシュミットカメラで爆発の痕跡を捉えられないものでしょうか?  まだ40年
そこそこですからガスの膨張範囲も小さいと思われますが・・・・・。
[2004年1月22日 13時28分3秒]

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