芸西天文台通信＜1999年3月18日号＞

●暗いですが17等の新彗星が発見されました。
　NEO Confirmation page:Query Resultsより佐藤裕久氏からのFAXです。

　芸西での観測は次の通りで、彗星は16.3等で10”くらいの小さなコマを見せて少しずつ一角獣座を北上中です。

Comet 1999E1
1999U.T       R.A  (2000)  Decl.          m1
Mar. 17.56302 6  26  11.42 +5  33  10.7  16.3  372
     17.57552 6  26  11.78 +5  33  20.6  16.3  372

（3月18日ＩＡＵに報告）

●このほか、夕空に見えていたC/1998U3、C/1998P1、C/1998M5等はいずれも11等以下になり小口径では見えなくなりました。
●特に3月15日の深夜、北極点に光っていたリニア彗星（1998M5）は極から離れながら暗くなります。20cmでかすかに見えました。
●P/1999D1は3月16日夕、60cmで撮影しましたが、依然18.0等の明るさで南下しています。周期は20年で土星と関連があるかも知れません。