2P/Encke
周期が約3年と最も短く、彗星ファンに人気の高いエンケ彗星が11月末の近日点に向かって進行中で、すでに眼視的光度に達しています。彗星は今しばらく夜半の東天に高く、観測の好機が続きます。
芸西の70cm反射で撮影した写真をご覧ください。17等級の鋭く小さな核が見え、ジェットが進行方向(左)に明るく噴出しています。核から明るい光芒の中心までは、約5"の距離があります。光芒をコマと考えると、中心核はコマの外にあることになります。扇型のコマで尾と呼ぶには抵抗があります。流れは太陽方向です。
2P/Encke
2013年10月2日 4時21分(J.S.T)から6分露出
70cm F7反射 + Nikon D700, ISO-1250
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