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芸西天文台通信<2009年8月18日号>


64P/Swift-Gehrels

 いま明け方の空に低く輝いているスイフト・ゲールズ彗星の観測です。   芸西としては1991年の観測(検出)以来、18年振りの観測となりました。1世紀も昔、アメリカのコメ ットハンター、スイフトが発見した小さな彗星が、未だ観測されつつあることに不思議を感ずると共に「短周期彗星の100年消滅説」が、必ずしも正しくないと思いました。もっとも公転ごとに多少光を失っている訳ですから、スイフトが眼視的に発見した頃から言うと、何等か暗くなっていることでしよう。彗星のイメージは拡散状で中心集光は淡く、今回は全光度で表示しました。
 天界はもう秋ですね。午前4時にはオリオンが高く上ってきます。
(関  勉)

夜明け前に上がってくるオリオン星座
105mmレンズ F3.5 TM400フィルムにて5分露出


0064P          2009 08 18.80885 07 19 22.17 +25 57 39.7          14.0 T      372
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