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芸西天文台通信<2009年2月17日号>


金星, C/2006 W3 (Christensen)

 夕空に低くなっていくC/2006 W3 (Christensen)の観測です。
 芸西天文台では、大庭講師が最大光輝に近い金星を動画撮影していました。マイナス4.5等くらいでとにかく強い光です。1940年6月、終戦間際の白昼の太陽の近くに、この金星が輝いて、敵の飛行機を監視する人々が、大騒ぎしていたことを思いだします。そして翌1941年の12月に南海大地震が発生した朝にも、うす雲を貫いて、この金星が不気味にボーッとひかり、なにか天のお告げのような不思議なな光景でした。
 この日は1時間くいらいで曇り始めましたが、夕空のC/2006 W3を久しぶりに観測できました。ドームも飛ばされるかと思うような風の強い寒い日でした。
 下は写真等級で、眼視ではもう少し明るいでしょう。今度朝方の空に現れるのが楽しみです。近日点の通過は今年の夏です。
    CK06W030   2009 02 17.41146 22 24 05.26 +36 04 59.2          12.4 T      372
    CK06W030   2009 02 17.41840 22 24 05.52 +36 04 56.5                      372
    CK06W030   2009 02 17.42118 22 24 05.61 +36 04 55.0          12.3 T      372
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