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芸西天文台通信<2007年11月19日号>


芸西の60cm鏡によるホームズ彗星の写真

 形状や色の変化の激しいホームズ彗星ですが、11月19日の朝、60cm F3.5の主鏡で撮りました。彗星は30′以上ある視野いっぱいに写り込みました。白い中心集光部の外に半透明のブルーの実に美しいコマが取りまいていて、コマの中のややぼやけた核や背後の微光星が鮮やかに透けて写っています。尾は依然として短いようで、これから光度や形状、そして色がどのように変化していくか楽しみです。
 「ホームズ彗星よ、そは宇宙の忍者か!??」。

 芸西での観測は次の通りです。

Nov.19.68UT 全光度 3.3等、 コマ 33′ 尾 5′  7x50 B

 肉眼では、最初近くの2等星と比較すると断然暗く感じますが、眼が暗闇に馴れてくるに従って彗星の暗いコマの部分が良く見え出し、彗星の全体の光度が上がってきます。これが、いわゆる全光度で、都会地に比べて空の暗い地域では、彗星が明るく目測されます。

17P/Holmes
2007年11月17日 23時35分から5分間露出
60cm F3.5 反射望遠鏡
ISO 400フィルム



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