接近してきた73P/Schwassmann-Wachmann 3
次は芸西天文台によるシュワスマン・ワハマン3彗星の観測値と写真です。従来のC核は堂々として、いつも同じようなしっかりしたコマを見せています。尾は20〜30分角の淡いものです。これに対してB核はまるで忍者のように姿をかえます。今はまたしっかりした丸い、そして明るいコマを形成しました。コマのガスが濃ゆくなったのでB核とAQ核の区別がはっきりしません。繋がっているように見えますが、測定はB核のつもりでだしました。最近明らかにまた爆発して明るくなったようですが、この後どのような姿になるのか、次の観測が楽しみです。
彗星までの地心距離は0.1天文単位!、いよいよ来ましたね。
73P-C/Schwassmann-Wachmann 3
2006UT RA (2000.0) Decl. m1
Apr.30.60938 16 41 15.00 +31 56 54.5 8.1 372
73P-B/Schwassmann-Wachmann 3
Apr.30.60139 16 00 57.52 +34 44 09.6 7.9 372
なお光度は20cm屈折60xによる眼視光度です。G核は暗くなったのか一寸見たところそれらしいイメージはなく、側に15等くらいの尾を引いた暗い核が2つ見えます。何者かいずれ測定してみましょう。
では次の芸西からの報告を楽しみに!