41P/Tuttle-Giacobini-Kresak, 73P/Schwassmann-Wachmann 3
今日は黄砂の観測も少なく好天に恵まれて天文台にやってきました。それにナイターも休んでいるらしく西空が比較的よく見えますので、普段は観測できない少し暗い周期彗星を狙いました。
それは光度に異常の見られる”タットル・ジャコビニ・クレサック彗星”です。ざっと50年余りも前でしょうか。春の夕空でチェコのクレサク氏がしし座付近に10等星の彗星を発見したとの国際天文電報を受け取りました。間もなくそれが第2タットル彗星であることが判明し、今回の名称を得たわけです。この彗星の光度変化には特殊なものがあります。彗星年表2006の村岡健治氏の予報位置に60cm反射鏡を向けてみました。かなり拡散しています。
41P/Tuttle-Giacobini-Kresak
2006UT RA (2000.0) Decl. m1
Apr.21.45556 06 46 41.55 +24 26 43.8 17.5 372
21.46944 06 46 43.78 +24 26 48.6 372
夜半過ぎまで晴れましたので73P/Schwassmann-Wachmann 3を観測しました。
C核は7.7等星でかんむり座の中に輝いていました。やはり双眼鏡的な明るさで終るのでしょうか。
一方B核は一段と暗くなりましたが、コマは細長くシャープで核が3つくらいに分かれているようにみえます。いつかの”夜行列車”といわれた「シューメーカ・レビー9彗星」のことを、ふと思いだしました。