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芸西天文台通信<2006年4月2日号>


73P/Schwassmann-Wachmann 3

 春らしくなりました。シュワスマン・ワハマン3彗星に関する報告です。
  かなり光度に変化がありました。G核は暗くなったのか、前の方が明るかったようです。またB核は突発的に明るくなったような気がします。写真で見ても恒星状の非常にしっかりした核です。今後どうなるのか?G核意外は眼視で楽々見えています。そして本命のC核は尾が雄大になってきたようです。
 今日は岡村さんと天文台に行き、故障中のドームを点検しました。依然電動ではスリットが開きませんが、注油することで大分軽くなりました。隙間からやはり雨が漏っていました。暗視野照明装置を修理しました。いまごろクモ糸を使う観測なんてないでしょう。銀塩ならではの古い観測装置です。そしてハンダ鏝にペーストと、古いふるい、、、。
 天文台は芸西村の桜ヶ丘にあります。眼下の桜の海は絶景で、正に古くから歌われたように「見渡す限り、霞みか雲か、、、、」と言うところです。またHPの日記で写真をお見せしましょう。
 73P-C/Schwassmann-Wachmann 3
2006UT        RA (2000.0)   Decl.         m1
Mar.30.66944  14 38 23.94  +19 11 47.3    8.9     372
Apr. 2.72934  14 43 30.06  +20 06 23.9    8.8     372
 
  73P-B/Schwassmann-Wachmann 3
Mar.24.70035  14 21 21.60  +18 24 44.0   11.8     372
Apr. 2.66458  14 32 48.90  +21 05 53.6   10.9     372

  73P-G/Schwassmann-Wachmann 3
Mar.24.70035  14 19 56.25  +18 33 29.5   15.0     372
Apr. 2.66458  14 30 56.15  +21 16 17.2   17.9     372


73P-C/Schwassmann-Wachmann 3
2006年4月2日 2時12分(J.S.T)から13分間露出
60cm F3.5 反射望遠鏡 Acros 100フィルム



73P-B/Schwassmann-Wachmann 3
2006年4月2日 0時47分(J.S.T)から1時07分の間に二重露出
60cm F3.5 反射望遠鏡 Acros 100フィルム

Copyright (C) 2006 Tsutomu Seki.