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芸西天文台通信<2005年7月24日号>


161/Hartley-IRASの光度, C/2001 Q4 (NEAT), C/2004 Q1 (Tucker) , P/2005 JQ5 (Catalina) , 32P/Comas Sola, 69P/Taylor, 162P/Siding Spring, 161P/Hartley-IRASの観測データ

 芸西天文台の観測で未報告の観測がありましたのでまとめてみました。
 この中で特に注目したいのは161/Hartley-IRASの光度です。ある予報ではm1=5.5+5 log Δ+17.0 log Rという式が使用され、上記7月14日頃には8〜9等の明るい予報値になっています。しかし現実には眼視では見えず60cmの写真でも14〜15等と暗くなっています。この光度式は実験式で十分研究された結果のはずですが、確かなはずのこうした実験式による結果が外れることがよくあるようです。私はこの結果からlog Rの係数を10または15とする一般的な標準式からm1=9.5+5 log Δ+15 log Rなる式を導いてみました。この式で大きく外れることはないでしょう。折角手をこまねいて求めた式が大きく外れるとは彗星の光度の予報は難しいものですね。ただこの彗星、非常に拡散して核がありません。まるで霧のようなイメージです。
    CK01Q040   2004 11 29.38299 19 28 16.01 +67 01 15.1          14.2 T      372

    CK04Q010   2004 11 29.41042 23 44 03.96 +39 29 33.4          11.5 T      372
    CK04Q010   2004 11 29.42326 23 44 02.80 +39 29 41.7                      372

    PK05J05Q   2005 06 06.53056 13 45 48.36 +06 17 00.8                      372

0032P          2004 11 29.41563 02 35 47.55 +11 40 57.8          12.8 T      372
0032P          2004 11 29.41927 02 35 47.35 +11 40 57.8                      372

0069P          2005 01 17.65556 09 06 27.70 +28 11 54.2          16.8 T      372
0069P          2005 02 02.55764 08 57 34.27 +33 09 24.7          16.5 T      372

0162P          2004 11 16.53715 22 56 04.72 -04 05 00.5          15.5 T      372
0162P          2004 11 29.40347 23 13 16.40 +10 55 52.5                      372
0162P          2004 11 29.42917 23 13 18.57 +10 57 29.3          13.4 T      372

0161P          2005 07 14.68715 04 43 01.23 +78 35 41.4          14.5 T      372
0161P          2005 07 14.76997 04 44 48.76 +78 40 02.5          14.4 T      372
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