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芸西天文台通信<2003年8月3日号>


● C/2002 T7(LINEAR)とC/2003 H1(LINEAR)の写真
 C/2002 T7(LINEAR)は現在、暁の東天に見えています。予報より0.5等ほど明るい12等級で、来年の4月には0等級になる可能性があります。イメージは30"ほどの小さいコマで、15cmの望遠鏡で簡単に写るでしょう。これからの増光が楽しみです。
 予報はコメットブレテン516号に出しました。
C/2002 T7
2003 UT        R.A   (2000)   Decl.         m1
Aug.  1.77778  05 27 16.42   +29 53 52.6   12.4   372
      1.78646  05 27 16.65   +29 53 55.6          372
      1.79618  05 27 16.99   +29 53 56.6          372

T.Seki

C/2002 T7(LINEAR)
2003年8月2日 午前4時
60cm反射で10分間露出

 このほか、目下夕空の天頂付近に見えているC/2003 H1が15等星ですが、60"ほどの細い尾がはっきりしてきました。 下の画像でわかるでしょうか?
 位置測定はコメットブレテン516号に出しました。

C/2003 H1(LINEAR)
2003年8月1日 23時
60cm反射で10分間露出
(強い画像処理を行っています)

 8月4日22時、ある新聞社から電話があり、五台山(ごだいさん)で、東南の空に低く赤いUFOを見た人がいるとか.....。それは火星じゃないか!早くも一般の目に付くようになったようですね。赤い光がメラメラと燃えているとか。金星にしても火星にしてもよく人を騒がせる星ですね。






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