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芸西天文台通信<2002年12月31日号>


● C/2002 X5(Kudo-Fujikawa)の写真
 C/2002 X5がドカーンと来ました。芸西天文台では31日の朝5時45分にようやく東北天の林の間に賑やかに昇ってきました。一見して6等星かと思いましたが、恒星との比較では6.5等くらい。コマは8'ほどでかすかな尾が西北に向かっています。須賀川市の佐藤裕久さんが同時刻頃次のように観測しました。
2002/UT     m1   dia   DC    Tail    Seeing
Dec.30.82   7.1   6'   6/7   見えず   8/10   10X70B
 芸西での彗星の位置は目下測定中。カラーは後日お目にかけます。薄明中の彗星の光度は空の明るさや器具によって1等くらい差の出ることがあり、空の暗いところではコマ周辺の微光まで拾うので全光度は明るめに報告されます。
[C/2002 X5(Kudo-Fujikawa)の写真]
C/2002 X5(Kudo-Fujikawa)
2002年12月31日 5時40分から3分間露出
60cm F3.5反射鏡 6415フィルム
芸西天文台 関勉 撮影
● C/2002 Y1(Juels-Holvorcem)の観測データ
 今年最後の観測です。パソコンが変わって最初の測定になりました。
C/2002 Y1
2002 UT         R.A (2000)    Decl.       m1
Dec. 30.80531   13 28 37.28   +17 46 08.4   16.5   372
     30.81493   13 28 38.45   +17 46 22.9          372
     30.84288   13 28 41.75   +17 47 05.2          372
 イメージは小さな霧状で10分の露光ではやや伸びた棒状になっています。






Copyright (C) 2002 Tsutomu Seki. (関勉)